木の芽(ミツバアケビの新芽)

アケビの芽   

木に絡まって延びた新芽
この先端10cm位の部分を折り採る。
太い物では塗り箸ほど、
一般的には焼き串ほど。


 最初に魚沼を訪れた時に、皆が春先に「木の芽」「木の芽」と
 云うものだからこんなに早く「山椒の新芽」が・・・・
 と思ったが、これが大違いで「アケビ」の新芽を「木の芽」と云ったのです。

 「アケビ」は里山を始め、道ばた、雑木林など至る所に生育しています。
 その新芽の先端を摘むわけですが、大きな一本の木からはかなり採れます。
 ただ地元の人はその日に食べるものをという事で一握りしか採りません
 また数日待つと同じ木の他のところから新しい芽が出てくるといいます。

 なにも木に絡まった蔓状のアケビだけではなく、
 日当たりのいい斜面には土からそのまま芽吹いたものもあります。
 やや細いけれども年寄りや子供達が採るには丁度いいのです。

 さて食べ方ですが、まずは沸騰した熱湯に投げ入れると
 見事にその色が鮮やかな緑色に変わり始めますから
 あまり茹ですぎずに、取り出したら冷水にさらします。
 このさらし時間が短いと苦みが強くて食べられません。
 十分に晒したものを適宜な長さでザク切りをして
 ドンブリに放り込んでカツブシと生卵の黄身を加え
 醤油をたらして箸でかき回わします。
 これを小皿に取り分けてワシワシと食べる。
 ほろ苦く、日本酒の冷やと格別に相性がいいものです。
 まあ好みではマヨネーズ醤油などでもいいかもしれませんが
 正しい「魚沼風」はカツブシ生卵です。

 アケビの花は小さくて紫色をしています。
 芽を摘みながらそんな花を見ていると秋にはこれが、
 実を結んで同じ色をしたたわわな実をみのさせるのかと
 感無量になるのです。

 アケビの実は種が多くてあまり効率のいい果実とはいえませんが、
 実は甘いので、透明感のある果実を漉してジャムを作る人もいるとか。
 陸奥の地ではこのこの実を除いた皮の中に味噌で味付けをした
 野菜・キノコ・肉などを詰めて油で揚げて食べるそうです。
 ところ変われば食べたかも異なるものです。
 因みに同じ新潟県でも雪の積もらないところの「木の芽」は
 苦みが強いだけでとても食べられません。
 雪の力は偉大です。    

道ばたに地面から生えた木の芽
これはアケビの根がかなりの長さで 地下に生え広がって、そこから延びるため
同じ場所に「藤」の新芽も同じように出るので要注意

 


地面から延びた木の芽

アケビの芽と花
立木に絡まって延びたアケビの木と 木の芽、可憐にさく紫の花

 

秋になるとアケビの果実が鈴なりになる
最初は口を開いていないが
そのうち口を開いて白い実が透明になる
やがて鳥などに食べられて種は別の土地に運ばれる
これは自然界の偉大なる摂理なり


  アケビの果実