考察の概要(問題点の指摘)

 

1.地下水源としての山林は無計画に伐採、造林、切り土されている。

2.消雪パイプ等の設置による地下水の濫用に未来への危惧を感じている

3.将来の計画があまりにも場当たり的である現状の故か

人間互いの付き合いが我欲にはしり、共同体という感覚が減少している

4.幹線、町村道、私道が混乱状態で除雪作業が年々困難になってきている

 

以上の問題点を考えると更に「不合理」という現実に突き当たります。

「合理性」と「慣習」は互いに相反しないものと仮定した場合にですが・・・。

(なぜならば必ずしも相反しないからです。)

 

A. 治山の問題点

  治山とは治水の大前提である事から以下の点を指摘します。

  A-1. 無計画な針葉樹(主に杉)の植林をしない。

     土地の狭隘さゆえか主として杉の無計画な植林が目立つ地域である。

          その為、土地はやせ保水力が極めて低下することは山林の皆伐に劣らぬほどである。

これに対する解決策は早くから米国で行われていた広葉落葉樹と針葉樹を交互に

育成する事でかなり有効な方法に思われる。

(勿論、「育成時間」的なものではなく裾野から嶺へ向かっての「育成方法」がである)

 

 

 

 


    2H/10            H

 

 

 


    L                             落葉広葉樹林帯

 


   L/2                              針葉樹林帯

 


                            Fig1

 

 

 

A-2. 乱伐はしない

   現在の林野方式(営林署の政策)は無謀である。

   保存林の現状は伐採者の仕事を邪魔すると共に山林の保水力に無慮である。

   Fig-1の如き伐採法を行うと同時に搬出用センター伐採は点線で示す如く

     沿道に対して斜め方向に行うべきである。

(幅員最大で30mとする。)

 

. 地下水

   地下水こそが人間に於ける最後の生命の綱であるという前提で

可能な限りの節約を行うという事から以下の提言をしたい。

   B-1. 天水の利用

      各戸の地下に貯水槽を2基設けます。(fig2参照)

      Aタンクは40t・・・屋根からの雨水

      Bタンクは70t・・・道路等から入る雨水

      A槽とB槽はそれぞれ独立させる。

      A槽の水は水洗トイレ、防火用水、非常用の飲料水、洗濯用水とうに利用

      B槽の水は消雪等に用い、屋根の雪などは全てこお中に入れる

       (また屋根の雪に関しては科学的に融雪、濾過してA槽に入れるも可)

   B-2. 沢水(農業用水)の利用

      Fig2と同様の大型貯水槽を集落外又は集落の中心地に設置する

      これをAa,Bbとする。 

      B-2-1. 小型発電機を設置し、各戸のB槽の雪を溶かし、或いは水を温めます。

          更にBbの水も温める。

      B-2-2. Bは各戸、Bbは集落の融雪補助水とする。

   B-3 地下水の利用

      あくまでも非常時用の水として集落に一番井戸を掘る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  Fig2

C.       集落の概念形態

 

   集落は一つの生活共同体です。

   依って或る程度は各戸が隣接していたほうがいいかと思われる。

   そこで一つの形として公園的な広場を中心に放射状に道路を設け、各戸を

   同心円上に配置する。

   戸数に応じてこの同心円を道路を挟んで幾重にも増加します。

      

 

    「集落の形成図」

 

 

 

 


    Aa,Bb

 

 

 


     汚水処理

 

 

 

 

 

   祭りが行える場所としての広場は中心に据えねばなりません。

   この下に前述したAa,Bb槽を設けてもいいと思います。

 

   この広場は基本的に車の乗り入れを行わず、

様々な仮設物が容易に敷設できるものとします。

   例えば「盆踊り」「野外映画場」「カラオケ大会」「球技公園」「運動会の練習場」他・・

   集落民全員で遊べる場というコンセプトでいいかと思います。

冬などは全員で「雪の芸術大会」「かまくら遊び」などもできます

 

 

 

 

D.       機械除雪の妨げにならない為に、幹線道路と切り離します。

これにより除雪経費はずいぶんと節約されます。

 

  拡大図(除雪方法)

テキスト ボックス: 幹線道路
 

 

 

 

 

 

 

 


                      堆雪をロータリーで飛ばす

 

 

 

 


集落の形は同心円状でなく、碁盤の如くであってもかまわないが

既存の都市設計と同じで面白みがありません。

 

大体 以上で概要をお伝えできたと思います、

さしあたって何等の役にも立たぬ事ですし、莫大な費用がかかることもあって

実現は不可能であろうと思われますが、長い目で見ると実効ある一つの

方法であると思います。

 

私は現在の状況に憂いの第一に「水」の問題を考えております。

全てがこれから派生しています。

地下水こそが人間に於ける最後の生命の綱だと確信しております。

愚慮愚考と一喝せずに良く皆に考えていただきたい問題だと思います。

人間の仕事は或る物をエネルギーを使って形を変えてあるところへ移すこと、

自然界のエネルギーの形を変えて一時的には溜め、最終的には他へ移動する。

この2種類しかないと思います。

そして前者の仕事が大部分であると思います。

早い話が人間は地球を食いつぶす生物でしかない。

そう云われないように少しでも早期に着手せねばいけないと思います。

                              以上