十二様

大力山の登山口に2人の人影がゆらいでいる
どう見ても登山者でなさそうなのだが近づいてみると
それは十二様を祭る儀式を行っている男女であった。
社を模した雪の祠には灯明が灯されて
小豆オコワ、イワシが数匹が奉納されている。
「昔は弓と矢」も奉納したんだけども・・・・・・」と
儀式を行っている男性が話してくれた。
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十二様祭壇
十二神社は「山の神」であり、熊野神社がその祖だと云われているが
この新潟県は地図を開けば山間部の集落付近にかならず十二神社がある。
小生が中学生の頃に村の翁の元で夏休みの間だけ2年にわたって
山の下草刈りを手伝ったことがあった。
早朝、翁と少年は片道1時間の山道を辿って現場にゆくのだが
その途中に小さな祠があって、必ずそこで手を合わせたものだ。
それが所謂「山の神」を祭るシンボルであって、八百の神のひとつであったのだろう。
東大寺の「おみずとり」の日であることは承知していたが
「大力山」におわす山の神は本日が祭礼なのであることは知らなかった。
当然のことながら帽子を脱いで2拝2拍手・・・・山に入ることへの願いをした。
神社まではツボ足で充分にどこでも歩けたが
尾根に出るとやや積雪が気になってきて
急斜面では足を進めるたびにズブズブとぬかってしまう。
こんな時は早めに準備をすべしとセーターを脱ぐついでに
スノーシューを履いて歩き始めた。
舟窪付近では10cmを越える積雪が足に纏わりついて
スムーズな歩行ができないものの元旦のラッセルに比べたら
楽なもので荒い息を吐きながらも頂上に至る。
いい汗をかいたあとの水は美味いし、キラキラと光る新雪の
輝きも格別であった。
好天のせいか下山途中に後続の登山者とすれ違う、
久しぶりの晴れ間に皆が待ち望んでいたのだ。
本日も幸せな時を過ごせた、感謝!!
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すっかり屋根の出た休憩舎と三山