最近は精力的に薪運びを行っている。
2年ほど前に積んでおいた薪を来シーズン用にテラスと階下の
薪置き場に運ぶ作業をしているわけだ。
一段落していると「野の花・博士」が拙宅を訪問したのだが
以前から約束していた「コシノコバイモ」が自生している現場に
案内してくれると言うのだ。
全くの自生物は見た覚えがなかったのでリクエストしていた。
山すその杉林などにひっそりと咲いているというのだが
野の花を真剣に探したことがないので今まで全くの自然物は
今回が初めてであった。感謝!!
さて土曜日は恒例の大力山詣をした。
先週に切り残した杉の倒木を切断する予定でチェーンソーを
持参したのだが、誰かが除去したらしくて綺麗になっていたので
登山道に飛び出した数本の切り株だけを切断したのみで
その後はタケノコやワラビなどを採取しながら休憩舎へ。
さすがに天気が良いので訪問者が多くて驚く、
クロハゲに向かうR太郎氏と別れて恒例の珈琲を飲み終えた
S氏と小生は爽やかな緑の薫風に吹かれながら下山した。
月別アーカイブ: 2013年5月
登山道整備
大力山の登山道から雪が無くなって初めての訪問であったが
前夜の飲み会で山道に数本の倒木があるとの話しを聞いて
当日はその除去作業をすることにした。
チェーンソーとノコギリ、鉈を持参しての大力山、
寺の境内に車を停めて、境内で雪囲いを外している知人にその旨を伝える。
歩き始めてすぐに杉が2本倒れこんでいたので切断して除去、
その後にブナが道をふさいでいたのでこれもコロ切りにして
斜面に転がしたが、薪の材料になると思うと惜しい気がする。
次の杉の大きな倒木を処理中に燃料がなくなった。
半分ほどの給油で済ませたことが敗因である、
最後の一本はなんとか通れるので次回にするしかない。
そこからは両手にノコと鉈を持つ二刀流で倒れ掛かった雑木や
邪魔になる小枝を払いながら山頂へ・・・・
かなりの汗をかいてS氏の珈琲飲んでいると
青いヘルメットを被り、ノコを腰に下げた古老が登ってきた。
彼も整備を思い立ったのだという、皆考えていることは同じなのだ。
最近、特に増えた訪問者が快く登ってもらうために
少しでも整備をするのが山麓に住み、大力山をこよなく愛す
我等の役目と心得て汗を流すことにしている。
山頂から見る魚沼の里は水田に水が張られて一月前とは
全く風景が異なってしまっている。
緑は瑞々しく生気に溢れ、乾いた登山道は快い。
季節は一気に夏に近づいている。
そして再び喜多方へ
昨年の晩秋に他界したK師匠の遺品整理に喜多方まで出かけた。
R252はまだ冬季閉鎖中なので往路は高速で西会津まで、
そこからはR49と農道を走って3時間ほどで現地着。
<<途中でK師匠と登る約束をしていた飯豊連峰が見えた>>
ご仏前にお線香をあげた後に長男の慧氏と一緒にまずは
離れにある未整理の書籍の整理から始めたが、
あまりの多くの書籍に驚く。
多肢にわたる分野の文庫本をどんどん紐で結わえてゆくのだが
眼に留まった本の数冊は形見としてもらうことにした。
<<飯豊山と名づけられた書斎用の離れ>>
コンピューター関連の専門書は別にして保存し
雑誌の類は廃棄予定として分類。
病院のベットで最後まで手離さなかったという
「ファーブル昆虫記」関係の書籍、
若いときから研究していた「宮沢賢治」関連の書籍は
処分せずに保存するように慧氏に前から云っていた。
問題は英文のコンピューター専門書であるが、
あまりにも高度な内容で大学の図書館寄贈か
御茶ノ水界隈の古書店でなければ対応できないだろう。
慧氏と思い出話をしながら作業が午後に入った頃に
東京から駆けつけたN山夫妻と皆で「会津ほまれ」酒造の
近くにある「S久山食堂」にて所謂「喜多方ラーメン」を頂く。
昼食後も作業は続いたが、全体の四分の一も整理出来ずに
雨が降ってきて作業は中止する。
(途中で見つけた山道具のひとつ9mmザイルも形見でもらう)
それから母屋に入って思い出話をした後にN山夫妻と小生は
今夜の宿である「熱塩温泉・叶屋旅館」へ、
熱くて塩分の効いた湯に浸かってから貸切状態の宴会場にて
2時間にわたってK師匠をめぐる若い頃の思い出話に
杯が進んで会津の夜を過ごした。
GWのはざまに
天候が不安定の連休後半に予定していた「守門岳」を諦めて
近くにあり、なかなか足を運ばない「権現岳」へ出かけた。
前夜の宴でやや重い体を山の上に持ち上げるわけだから
同行したいつものメンバーは苦労していた。
それでもピッケルを初めて使うS氏、
新調したアイゼンを履くR太郎氏を「弥三郎清水」の先にある
山頂まで続く雪壁に案内する。
<<後続のS氏の陰にR太郎の姿が・・・>>
雪の状態は理想的でピッケルの先端がグイグイと突き刺さる、
スパイク長靴の効き具合も安心感を与えてくれた。
恐らく今シーズンの最初で最後のピッケル使用、
北アルプスで滑落事故が続くなかでの登山だから決して緊張感は
ゆるませることなく傾斜が緩くなった9合目に到着。
山頂はすっかりと雪が溶けて乾いた岩が露出していた。
<<遠くの越後平野が良く見える山頂>>
さっそく湯を沸かして早めの昼食と珈琲タイム、
やや冷たい風が吹き渡る一時であったが至極の時間を過ごす。
帰りは雪のない夏道を下って「弥三郎清水」で水を汲んでから
踵グリセードで雪を探しながらグイグイと下降する。
<<弥三郎清水で汲んだ水はお茶かウィスキーか・・>>
やや肌寒かったものの良い汗をかいた晴れ間であった。
<<「業の秤」下に咲いていたイワウチワ>>