天候不順で2日伸ばしたスケジュールがなんとか巧くいって
21日の未明、ボッカ屈強メンバーであるH川氏の車に同乗し
小生を含めて5名の面々は一路、2台の車で鷹ノ巣集落へ・・・・
途中で朝はほのぼのと明けて億只見湖に霧がたなびいていた。
H川氏とはもっぱらテレマークやクロカンの話でもりあがり
1時間半のドライブもなんとか退屈せずに過ごせた。
清四郎小屋のご主人が出迎えてくれて、さっそく荷揚げ用の
荷物の分配をしたが、今までに比べたらずいぶんと少ない量だ。
今回は5名もいるし、小生の担当は食料が入ったダンボール1個のみ
前日の大力山・砕石運びよりも軽い感じがしたのだが
まあ、長い距離を歩くわけで軽いにこしたことはない。
中ノ股林道の悪路に揺られながら狭い峡谷を奥へと進むと
平ケ岳に連なる峰々が迫ってくる。
終点にはすでに銀山平の宿が運営するマイクロバスが数台停まっていて
知り合いの顔も見られた。
一般の登山客はすでに出発していた後なのでマイペースで歩けられるのが好都合。
今回は背負子をやめてやや大きな45Lのザックにしたが
十分の大きさで、ウェストベルトでザックを腰に固定したら
荷物の重さはさほど感じなかったのだが
最初から始まる急登にすぐに汗が噴き出してくる。
Y画伯とH川氏は重い荷物を背負ったのにかなりのスピードで
歩いていてどんどん差が開いてくるが、小生はマイペース順守。
最初の30分で水分補給をした後は1時間ほど同じスピードで
歩き続けて、結局は2時間半で分岐点に到着した。

荷物を置いて先行の3人で「玉子石」まで撮影散歩、
丁度ガスも晴れて、下の池塘も見えていた。
例年になくタテヤマリンドウの花が木道の脇に咲いていて
心をなごませてくれる。
あとは「姫ノ池」に指定された荷物をデポして「鷹ノ巣」ルートの
中ほどにある「台倉清水」まで残りの荷物を運ぶだけである、
途中の雪渓を経由して草原を山頂部を右に見ながら「姫池」へと水平移動。
「姫池」で大休止となって後続メンバーを待つ間に行動食を腹に入れる。

いよいよ台倉清水までの下りが始まる。
苗場と同じように平らな湿地帯から一歩踏み出すと
一気に森林帯へと尾根道が切れ込んでいる。
笹原を下って針葉樹の鬱蒼とした森に入ると
木道が現れて根曲がり竹の伸びたなかを歩き始めた。
単調な長い水平歩行に飽きてきたので
食べられそうなタケノコを折りながら進んで
ようやく台倉清水に到着。
そこで荷物を下して全員のものをブルーシートで覆って
作業は終了となる。
森林帯からぬけると目の前には鷹ノ巣集落の一部が見え始め
ダイクラ尾根の急な姿が見え始めてまたウンザリするも
なんとしても降りなければ帰れないわけで
気温が上昇し始めた午後の急斜面をヨロヨロと歩き始めた。
登山口近くの渓谷に辿りついた先行メンバーはそれぞれ
顔を洗ったり、水分補給をしたりで一息つく。
長い8時間の行程を終えた我らは清四郎小屋で風呂を頂き
名物の手打ちそばをごちそうになった後に下界に向かって
車を走らせた。




