月別アーカイブ: 2014年8月

誘われて・剱岳展望(2)

一夜が明けるとすでにY画伯は4時頃に起きだしてカメラのデータを見ている。
そのピコ・ピコ音ですっかり目覚めた小生も5時には布団から這い出して
彼は「洞窟・露天風呂」へ小生は「内風呂」に出かける。
フロントに早朝出発を告げたら「登山ですか」と聞かれた。
ザック姿だし早い出発だから「朝日岳」にでも登るのかと思われたらしい。
どっこい我らは安曇野から鬼無里を抜けて戸隠、飯山、十日町経由で
一般道のドライブを楽しみながらの帰宅となる。

ひたすら国道#8を北上して糸魚川からJR大糸線沿いに白馬まで走って
そこから鬼無里の集落を抜けて戸隠に向かうのだが
途中で地元の農家が野菜などを売っている場所に寄るのが小生の楽しみ。
まずはいかにも旨そうな安いトマトを鬼無里でゲットした後に
戸隠中社にて参拝を行ってから高原を縫うように快適な走行、
黒姫山の麓ではキュウリとワッサー(白桃とネクタリンの掛け合わせ)を入手する。

飯山が近付くと何時も野菜や果物を買う道の駅で何を買うか期待感が膨らむ。
果たしてまた「キュウリ」が安くて再び手が出て「わけあり・モモ」もひと箱、
期待のネクタリンも購入した。
平日の空いた休憩スペースで珈琲を沸かして軽いお昼とする。
山でも平地でも場所があったら湯を沸かして軽食を食べたり、珈琲を淹れたりする。
そんなスタイルが好きだな・・・・
さて最後は通り道の近くにある「野沢温泉」で温泉まんじゅうを買って
今回の「巨木・奇木」を訪ねる旅を終えた。

誘われて・剱岳展望(1)

Y画伯がこの数年「巨木・奇木」に嵌っている。
そんな彼から富山県に出かけないかと誘われたのだが
場所の知識のないままに宿泊場所のみ予約して出かけた。

唯一、2ケ所目のスタート地点が剱岳の麓である「馬場島」で
聞き慣れた、いずれ訪問したい「早月尾根」の取っ付きであることだけが
唯一の認識できた事前情報。
さて4時に魚沼を出発して「柏崎」までは小千谷経由の一般道、
北陸道を走って目的の「片貝川」の上流にある「洞杉」がある場所に向かう。
柏崎で朝食だけ買って助手席でサンドウィチを食べて
昼食は高速を降りてから買うことにしようと思っていた。
(この事が判断の甘さ、コンビニがない地域もあるという事・・・)

「魚津IC」で降りて「片貝川」沿いに走っているのだが
地図によるとトロッコ列車で有名な宇奈月温泉がある「黒部川」に平行して
流れている川のひとつである。
思ったよりも早く目的地に着いたものの「駐車場」から舗装道路を
20分ほど歩くことになった。
訪問客が多くて細い林道でのすれ違いや自然保護を意識した規制だろう。
「立山杉」と云われる天然杉が数百年の時間を経て太くなったり
根元から新たな木が生長して「巨木・奇木」を生成させている。
その自然界で成長を続けた杉の力強さに感心はするけれども
それを学術的、絵画的に評価する能力を残念ながら持ち合わせていない

立山・黒部の山魂から流れてくる川の透明感や植物の種類に目がいって
「巨木・奇木」にはそれほど興味がわかずに一人で逍遥を続けた。

タマアジサイの蕾と花


1ケ所目は2時間ほどで終わって次には隣の川「早月川」を遡ることになるが
隣の川と云っても大きな尾根が間にあるわけで、再び下流にかなり戻ることになる。
人家はあるものの「食料品」を売っている店はほとんど見かけない。
最初のコンビニで「お昼」を買っておくべきだったと反省。
それでも辛うじて「酒屋」を見つけてY画伯は「カップ麺」と「菓子パン」を入手、
小生は手持ちの食糧でなんとかできそうなので買わない。

幾つかの小さな渓谷と尾根の横断を繰り返してようやく「早月川」に出た。
それにしても細い道路を工事用のトラックだけが沢山すれ違う。
それに川沿いには「砂利集積場」が多くて「土木王国」を彷彿とさせる。
馬場島が近くなると突然「剱岳」周辺の急峻な岩稜が目の前に現れた。
(結局、その風景が一番良く見えた剱岳の姿・・・・)
馬場島の「早月尾根」登山道入口からかなり手前にその
「中山」への登山口はあった。

はるか彼方には剱岳が雲に隠れて・・・

軽自動車が一台停まっている小さな駐車場に車を停めて登る準備をする。
すでに時間は10時半を過ぎているが600mほど登るだけの「剱岳ビュー」の山、
Y画伯は登山道沿いにある「巨木・奇木」のハンティングで
小生は「剱岳」を眺めるのが目的のハイキングだ。
登山道は実に歩きやすい電光型に作られたもので手入れも素晴らしく
気温が低かったせいもあってか疲労感なくグイグイと標高を稼いだ。


予定よりも30分ほど早く1時間ほどで山頂に着いたら先行していた
地元の女性が2人食事をしていた。
世間話をしながら火を沸かしている途中で撮影を終えたY画伯も到着、
それぞれがカップ麺を食べて、恒例の珈琲をガリガリ挽いて淹れた。
やがて単独の老人が我らが下山に使う方向から到着、
そして我らが来た方向から若い単独行が着いてにぎやかになった。

残念ながら「剱岳」を望む眺望は湧き出したガスの為に隠れて無くなり
パラパラと小雨すら降ってきたので長居は無用と下山準備にかかる。
今度は「馬場島」のキャンプ場の付近に降りる別ルートを下る。
登りに利用したコースに比べると荒れてはいたが、まあまあの登山道。
雨に濡れた石でバランスを崩して尻もちをつきそうになってなんとかセーフ、
2、3回の小さな沢を渡り返してモレーンが堆積した「早月川」の広い河原に出た。
ここからは快適な渓谷沿いの遊歩道で「剱岳・早月尾根」のベースとなる
「馬場島荘」に到着、数台の車が停まっていたということは今日も何組かが
あの過酷な長距離登山をしているのだろう。
無事な帰還を祈って「中山・登山口」へ急いだ。

今宵は「小川温泉」の「自炊部」利用なので「お土産兼肴」調達の為に
「魚津・道の駅」や最寄りのスーパーで買い物をして新潟県に近い「朝日町」に向かった。
朝日・小川ダムの奥にその温泉はあって1軒しかないホテルに併設された素泊まり専用館、
洞窟露天風呂や屋内の熱めの天然かけ流し風呂を楽しんで宴を張った

異常な天気

この夏の天候がおかしい。
自らが東北で味わった雨が決して異常だったのではないのが
昨日の広島での豪雨による地滑り事故である。
お盆頃には北アルプスを中心に遭難が相次いだし
太平洋高気圧が日本列島にどっかりと腰をすえて居座る
昔ながらの典型的な「日本の夏」的な気圧配置がみられずに、
前線が列島に沿って張り出して、その縁を南からの
湿った空気が入り込んでの雨が悪さをしている。

日本では異常なほどの雨に困惑している他方
米国のカルフォルニアは自然発火で山火事が頻発。
雨がほとんど降らないで枯れ葉にすぐ火が点くらしい。
やはり地球規模で異常気象が起こっているのだ。

さてそんな不安定な天気の様子を見ながら
お盆の最中に1回、明けてから1回、大力山に登った。
暑さにかまけて体を動かさないのは食欲にも影響するし
流れるような汗をかかないとリフレッシュできない。
15日は駐車場でO嶋氏の車を見つけたので「クモの巣」払いを
しなくてよかったと思いながら登って行ったら休憩舎には
彼の他にも数人の登山客が居た。
O嶋氏の山行計画の話などしながら一休みして下山

19日はさすがに誰も登っておらず、もっぱら「クモの巣」と
闘いながら登って休憩舎で久々の一人珈琲タイム。
R太郎氏が見つけたという「ミヤマウズラ」を探したのだが
見つからずに「ツルリンドウ」の花が咲き始めたのを発見。
夏山シーズンが終わって紅葉シーズン前の静かな山旅が味わえる
絶好のシーズンが来るのだが天候だけが心配である。

ツルリンドウ

台風11号とサプライズ

ノロノロ台風が迫ってくるなか
とりあえず雨が降っていないので大力山詣でをする。
今回は「砕石」は半分の量にしてS氏と遅めのスタート。
登山口には電動自転車が停まっていたが先行者がいるのか
クモの巣払いはしなくて良さそうだ・・・

急登階段のところで先行者が立ち止まって躊躇している、
小雨が降ってきたのでそこで下山することにしたらしい。
先日、O嶋さんが登山口に残っていた「砕石」の重い袋を全部
運びあげてくれたので今回運んだ分を含めて適宜敷き詰めた。

休憩舎で珈琲を飲みながら金曜日の夕方に「グレートトラバース」
の田中陽希氏とすれ違いで接触できなかったS氏の話題を話していて
この天気では「グシガハナ」コースで駒ケ岳を登ることになるだろうと
小生の予想を話していた。
(グレート・トラバース:深田久弥の百名山を「人力」のみで移動、登る壮大な計画)
帰宅してシャワーを浴びた後にサイトを開いたら十二平から登ることになって
R291沿いの宿を探しているとの「つぶやき」を読んですぐにS氏に電話。

どこかで追いつくだろうと2人で塩沢を目指して車を走らせる、
六日町の手前で歩いている田中氏に出会って情報交換をしたが
すでに浦佐の旅館に予約を終えているとのこと。
しばしいろんな話をしたのだが長い時間を費やすのは先を急ぐ彼には迷惑なので
残りの百名山完登を祈念する事を伝えてお別れした。

R291の途中で接触し、情報交換後に記念写真

本日、「グシガハナ」コースを登り「駒ケ岳」を登頂した後は「銀山平」に降りて宿泊、
翌日は「平ケ岳」に向かって歩き「中ノ股」から登って「鷹ノ巣」に降り、
「至仏、燧ケ岳、会津駒」と登山をすすめる予定になっている。
実際に会って足の筋肉を見た感想としては常人のそれではなく
やはりアスリートの筋肉と体型に納得した。
最後まで完歩、完登されることを願っています。

陸奥湯煙(みちのく・ゆけむり)旅行

親族の見舞いを兼ねて青森の「岩木山」登山を目論んでいた。
出発前日の町内・納涼祭やその前の日の「燧ケ岳登山」でやや疲れているから
岩手までストレートで走るのは止めて「鳴子温泉」に泊ることにしていた。
陸奥は所謂「湯治場」が多く、「自炊専用」あるいは「自炊部」を併設した
温泉旅館が多い事は以前から承知していたので、いろいろと悩んだ末に
宮城県の「鳴子温泉」を選択したわけである。

<<魚沼ー只見ー会津坂下ー(磐越道)-郡山JCT-古川>>

小出からR252を柳津まで走って「粟まんじゅう」をお土産に買う、
黄色の粟が口の中でぷつぷつと心地よく、餡も程よい甘さが魅力の一品だ。
もちろん「八色スイカ」も積んであるし、準備万端で「会津坂下」から磐越道に乗った。
郡山JCTの東北道合流までは対面で且つトンネルが多く事故も多い所なので
ヒヤヒヤしながら緊張して走った。
数年前までは一気に盛岡まで走りとおしたのだが
60歳を超えた昨今は無理をせずに途中の温泉に泊ることにしている。
福島の土湯温泉であったり那須の温泉であったり・・・

さて「鳴子温泉」は2回目で、以前は「東鳴子温泉」の自炊専用宿を
一人で利用したことがあったが、今回はその手前の川渡温泉の食事つきの旅館を予約した。
「こはくの湯」といったネーミングにふさわしい茶色の湯であるが
松之山温泉の「翠の湯」ような石油臭さはなく「源泉かけ流し」が嬉しい。
大体が「鳴子温泉卿」は黒っぽい源泉が多いのは地中の化石原料が
にじみ出てきているのだろうか。
「こはくの湯」の食事内容はシンプルな内容でスルスルとお腹に収まって丁度良く
お値段も自分の考えている陸奥料金にマッチしていたので大満足。

川渡温泉「こはく湯」

<<古川ー盛岡ー安代ー鹿角八幡平ー弘前>>

さて翌日は盛岡市内の病院に義兄を見舞いその足で弘前を目指した。
この時期は盛岡市の「さんさ祭り」が8月4日まであり、
青森の「ねぶた」弘前の「ねぷた」山形の「花笠」仙台「七夕」と
8月1、2週はどこに行ってもお祭りウィークである。
リオのカーニバル同様、年に一回の夏祭りにエネルギーを集中させ
燃え尽きて、また来年の祭りにむかって充電するのだろうか。

台風11号の影響で前線が青森県に張り付いて動かない。
弘前から「嶽温泉」に向かう途中ではずっと雨が降り続いている
やはり海に近い独立峰の周りは雨が多いのだろう。
宿に着いたら前日から「岩木山」登山をねらっている客が2組ほど居たが
みな諦め顔であった。(それほど雨の降り方がすごい)
「岩木山」の麓にある「嶽温泉」は八甲田の温泉に似て白濁した硫黄泉である。
この宿も2食付き、陸奥で宿泊する料金のレベルがどこよりも高かったせいか
部屋食で且つ次の間にお膳が用意されたVIP待遇の環境、
青森といったらイカの刺身、ホヤ、それに山菜などがお膳にならぶ。
一番のサプライズは「パンプキン・スープ」と思ったら、なんと「とうもろこし・スープ」
所謂、「コーン・スープ」ではなく茹でたとうもろこしを裏ごしして何も加えず
冷スープでそのまま出てきたが、その旨い事・・・・(嶽温泉付近で採れる「嶽キミ」という品種)
温泉も最高で、まあ「岩木山」登山はまたの機会で良いかとあきらめた。

嶽ホテル・夕食

嶽温泉・内湯

嶽温泉・露天

<<嶽温泉ー大館ー鹿角花輪ーアスピーデラインー盛岡ー花巻>>

翌日は小雨ならば8合目まで車で登って山頂まで強引に登ろうと思っていたが
(本来は下から登るつもりで準備していた)
早朝に鯵ケ沢地区に大雨・洪水警報が出て、且つ携帯に緊急メッセージが入った。
事故に会うリスクを犯すこともないので次の宿泊地まで移動することにした。
本来ならば下山後に高速を利用して一気に次の「花巻温泉」に向かうところ
時間がたっぷりあるし、高速も一部が閉鎖中なのでカーナビで一般道を指定する。
そして東八幡平からアスピーデラインを秋田側に降りたところにある
「蒸ノ湯」に立ち寄ることにしてひたすらに一般道を進んだ。
途中の「道の駅」で青森の海の幸を購入し今夜の自炊の宿に備える。
採れたての「ホヤ」を刺身にしてもらい、さらにカレイの浜焼きを買う。
昆布の炊いたものや例の「嶽きみ・とうもろこし」も買う。

十和田湖の手前を盛岡方面に左折してアスピーデ・ラインを登り始める。
晴れていたらきっと緑のトンネルの中を走る素晴らしいドライブであろうが
濃い霧の中をグイグイと標高を上げるのみ。
そして「深けの湯」に到着、有名な外部にある露天風呂はさすがに行けないので
内湯で「濁り湯」を味わってから持参した材料で昼食を摂る。
(本当は岩木山の山頂で食べるはずの・・・・)

蒸ノ湯・内湯

まだ先は長いので走り慣れたアスピー・ラインを盛岡側に走りぬけて
雲に隠れた「岩手山」を右手に見ながら「岩手牧場」などを経由して
ひたすらに「花巻温泉」にむかって走った。

かの有名な童話作家であり詩人でもあった宮沢賢治がこよなく愛した
「花巻温泉」の有名な「自炊部」がある宿、「大沢温泉」にようやく到着。
今までいろんな「湯治専門宿」を見てきたが規模の大きさと
未だに現役の「自炊部」が充実しているのには驚きの言葉すら出ないほど。
案内の人に聞いたら「旅館部」の数倍ほど「自炊部」利用客が多いとか、
売店や食堂もなかなか立派で我らのように食材持参でなくとも
それなりに「自炊部」で宿泊できそうだ。
因みに料金は積み上げ方式でベースの「部屋代」に
加えること「布団」+「シーツ」+「浴衣」+「扇風機」など
おおむね一人3500円ほどの料金になった。
他の宿の自炊料金に比べたらずいぶん安い
寝具持参できたらもっと安いのだけれども・・・

なぜか我らは角部屋の風通しが良い部屋に案内された。
旧い自炊専用宿なので冷房設備などないから風が入る角は嬉しい。
さっそく廊下に面したガラス戸はすべて解放した。
自炊場も近く、なんか得をした気分。(プライバシーはほぼ無いけど)
慣れない人はきっと耐えられないだろうけれども「山小屋」に比較したら天国。
さすがに老舗の温泉宿、風呂は幾つもあって湯は透明でかけ流し、
長期滞在者が多いのもうなずける歴史ある宿であった。
さて、夕食は持ち込んだ海の幸、野菜、コンビニで買った総菜など、
ビールを浴びるほど飲んで本醸造の日本酒を少しだけ頂く、沈殿。

大沢温泉・自炊部

共同ラウンジ(まあロビーのようなもの)

我らの角部屋

ずらりと自炊客部屋が並ぶ


すぐ隣は自炊台所・10円で8分使えるGAS自販機

別棟には長期滞在者むけ大規模調理場

川に面した混浴露天風呂(外から丸見え)

<<花巻ー北上ー湯田ー横手ー真室川ー新庄ー天童ー山形ー南陽ー長井ー小国>>

もはや「早池峰山」登山も諦めた。
岩手、宮城は前線に向かって吹き込む暖気で至るところで雨が降っている。
帰りは最後まで一般道を走りぬくつもりで、今まで走ったこともない道路を選んでみた
岩手県から峠を越えて秋田県、そして山形県を縦断して新潟県は新発田市に抜けた。
懐かしい「飯豊連峰」の玄関口のひとつである「小国」を通り過ぎた時は
遠い昔に「石転び沢滑降」を企てて仲間3人と残雪の山道を1日かけて歩き通し、
板一枚が縦にかかった細いつり橋を渡った怖い経験を思い起こした。

<<小国ー新発田ー新潟ー三条ー魚沼>>
新発田から新潟市までは何度も走ったことがあるバイパスを使い
両親と長兄が眠る生まれ故郷の菩提寺にたどり着いた。
途中で「お盆」前の墓参をすることを思いついてお線香などを買っておいた。
ジージーと蝉しぐれの降りしきるお盆前の墓地に人影もなく
故郷を長く離れた男が佇むのみである。

さてここから魚沼まではさすがに一般道は通勤ラッシュにぶつかるので
高速道路を利用することにして「燕・三条」から夕暮れの迫った越後路を
ひたすらに飛ばしまくってなんとか18時には魚沼に着いた。
休憩時間を含んでも11時間のロングドライブであった。
結局、陸奥の湯を楽しむ旅になって山靴を履くことすらなかったが
この雪辱戦は秋にでも紅葉を愛でながら再びの挑戦としよう。

燧が岳訪問

8月2日の早朝に魚沼を出発して東北地方の最高峰である
「燧が岳」に出かけた。
この時期に行う「避暑」を兼ねた山行である。
つい先日往復した「銀山平」から「鷹ノ巣」までを走るR352の
「御池」駐車場まで2時間弱・悪路ドライブをS氏に任せて
小生は助手席で朝食を貪りながらの極楽アプローチ。
すでに駐車場は6割がた埋まっていたが想像よりは少ない。
気温は16度、半袖ではやや肌寒いだろうか?
今回も「沼山峠」までバスを利用して「尾瀬沼」を経由し
「長英新道」を登ってから帰りは御池まで直接下降する
最も楽な「御池コース」を選定をした。

大江湿原

朝露による多少の衣類の濡れはあったが
前回のような登山道のぬかるみは少ない尾根までの登山道は
本格的な改修工事が始まっていた。

展望台から俎嵓


気温が低いせいか汗は気にならずに先行者を抜いてゆく、
思ったほど風も強くなく、疲労感なく「俎嵓」に到着。
一休みしてから最高峰の「柴安嵓(燧ケ岳山頂)」に向かう。
「尾瀬ケ原」と「至仏山」が見えるが遠くの山は
厚い雲のなかに入って見えない。
「平ケ岳」の雪原が手が届くほど近くに見えたり、
「会津駒ケ岳」もすぐ隣りに横たわっている。

尾瀬ケ原のむこうには至仏山


「柴安嵓山」頂は広い

恒例の旨い珈琲を飲んでから下山に取り掛かる。
途中でかなりの軽装(女性2人はほぼ空身、男性は小さなザック)の
パーティとクロスしたが他人事ながら心配してしまう。
水や食料、雨具はどうなのだろう?
午後は雷雨の恐れがある夏山である、我らがかなり下ったあたりで
すれ違う人達が多かったのにはさらに驚く。
(午後の雷雨予報は出ている!)

これぞ高層湿原の別天地

後方は燧が岳

熊沢田代に出ると急な斜面を歩く工程がほぼ終わるので
ワタスゲの咲き乱れる湿原でゆっくりと休憩、
やがて山頂方面から雷鳴が聞こえてきた。
次の広沢田代の湿原まではやや痛み始めた木道を快適に歩く。
他の湿原に比べたら圧倒的に人も少なく風景も素晴らしい。
池塘のほとりにはモウセンゴケの赤い群落が目立ち
タテヤマリドウも他の植物の陰に隠れて咲いている。

ワタスゲ


タテヤマリンドウ

段階状になった湿原を移動する度に木道から大きな石がゴロゴロする
歩きつらい登山道が現れるのがこのコースを下降に選ぶ悩みでもある。
石が乾いていることはほとんどなく滑って転倒するのが心配なのだ。
もうすぐ「御池」だという頃に雨が降り出して雷鳴が響きわたる、
大きな樹木の下でザックカバーだけ付けて雨宿りしたが
なかなか止まないので小降りになったのを機に
ずぶ濡れになりながら歩き出した。
駐車場で車から着替えを持参して速攻で「御池ロッジ」に行って
大きな風呂に浸かって雨宿りを兼ねてのんびりした。
5時までに魚沼に帰る予定であったが
車外温度を読みながら次第に気温が上昇してゆくことに
下界での暑さがうらめしく思った。