月別アーカイブ: 2016年5月

登山道開拓(トヤの頭~黒禿)その2

作業日の曜日を勘違いしていたり、
他の山に行くスケジュールがあったりして
週2回の作業日を3回ほどスルーしてしまい
漸く2回目の参加を果たすことができた。
今回は町内の「大力山」登山道整備を共にしているS氏も誘い
総勢7名のメンバーになった。
(R太郎氏とmbaba氏は残念ながら仕事の都合で不参加)

7名のメンバーのなかにはS氏の出向先の上司であった方も
居たりして熟練の山ヤが勢ぞろいする。
事前の話では「駒の頭」に手が届きそうな辺りまで
作業が進んでいるとのことで
小生が参加できなかった3回でかなりの距離を開拓したことを
作業現場まで歩きながら改めて知った。
皆さんのパワーはすごい・・・・

黙々と作業をするS氏

自分のノコの切れ味が悪いので、今回はY画伯の武器を借りた。
長尺物で20cmほどのブナを切った時はさすがの切れ味に感心、
3組に分かれて作業区域を綺麗に仕上げると
確かに「駒の頭」の山頂部には一時間半ほどで到達した。
リーダーのH氏は山頂部を綺麗に刈り払い、他の班はすでに
「黒禿」に向かっての作業路を導き出していた。

「駒の頭」山頂部は綺麗に刈り払いされた

数回の給水休憩の度にバナナや甘味の差し入れ、
昼食時には冷えたビールが振る舞われた事には驚く。
出発前から「駒の頭」に到着したら乾杯をする予定でいたらしい。
350缶はあっと云う間に胃袋に消え、
初めて会った一三氏が持参した1Ⅼ缶を
差し出された時にはさらに驚いた。

「駒の頭」までの作業終了を祝って乾杯!!


至る所に大きなウラジロヨウラクの花が咲き乱れている

さすがにビールを飲んだ後は作業なんかできない。
もともと昼食後に作業を終えて下山するスケジュールで
15時には麓に着く予定であるから
記念写真を撮ってからタケノコなどを探しながら下山を開始。
午後から気温も上昇して半袖で歩いても玉の汗が噴き出す。
予定通り健保センターの駐車場に到着して解散、
夕食までの水分補給と宴のビールで喪失した水分は
ほぼ元通りになった。

赤色が「桑原山~鳴倉山」紫が「トヤノ頭~駒ノ頭」点線は予定

銀山平訪問

雪解け時期は「ゼンマイ採り」を生業にしている
友人のH君が住む銀山平にある山小屋を訪問した。
今年は小雪と雪解けの速さで前年比の半分ほどしか
採れなかったと諦め顔の友を慰めるために
年に一度は実行している山小屋での酒盛りが主目的。

二輪草


二輪草

ホウチャクソウ

午後早めに到着して小屋の周りを散策したが
すでにシラネアオイは花をおとしてしまっていて
今は2輪草とホウチャクソウが咲いていた。
珍味といわれている「イケマ」と太い「シオデ」「ワラビ」を
採って「イケマ」は早速宴会のおつまみになった。

イケマの蔓は空へと伸びている


これもシオデの一種だ(中指大)


これで小指大のシオデ

4時頃には一本目の缶ビールのプルを開けて乾杯、
下界よりも5,6度気温が低いので囲炉裏にはすでに炭が熾された。
高校時代の話から直径2mの大木を伐採した(ノコギリで)事や
築地でマグロを捌いていた頃の話など多肢に渡る話題に
やがてWスキーの栓が抜かれる。
時折聞こえる車の音以外には静寂だけが夕闇の銀山平の
山小屋に迫ってきた。

夕暮れ迫る銀山平

零時近く、囲炉裏の周りに布団を持ち出してゴロリと眠る。
さすがに外は寒いので囲炉裏の炭火が心地よい。
翌朝は軽く朝食を食べて下界へ・・・
雨の予報が外れて蒸し暑さが漂う魚沼の里は
そろそろ梅雨時の気配か・・・
ツバメの巣が完成して産卵の準備が整った。
巣がおちなければいいのだが・・・・

ほぼ完成と思われるツバメの巣

燕の巣作りとサクランボ

GW頃からテラスに出るガラス戸を開けると
なぜか燕が何度も家の中に入ってきて
家の中を暫くホバリングしたり観察をしているのか
飛び回って追い出せば出てゆく。
家人には洗濯物を干すときでも必ず戸を閉めるように
云ってもわずかの隙を狙って入ってくる。
どうも電線に停まっていて戸を開けるのを狙っているようだ、
単に興味本位かそれとも巣を作る場所探しているのか?

夜は紐に停まって寝ている、右は親鳥か?


最初に作った巣はすぐに落下

車庫のシャッターを開けると入ってきて
巣を作る場所を探しているのは毎年の事なので
驚きはしないが、まさか家の中を観察しにきているとは・・・
しばらくしたら今度は玄関側のテラスの上に巣作りを始めた。
以前にも何度か作ったが木肌がつるつるしているので
完成前に落ちてしまうことがあったが今度は小生が
防雪ネットを固定するためにフィックスした紐を上手く利用している。
すでに1週間以上、巣作りをしているものの、今年育ったばかりの
若い夫婦なのだろう順調に進まずにたまに親鳥が様子を見に来ている。

今度は上手く作ってくれよ


だいぶ巣らしくなってきたが果たして・・・

週末の朝に窓から見える斜向かいのW兄いの畑にあるサクランボの木が騒がしく
少なくとも10羽以上の鳥が赤く熟した実を奪い合っている。
今年は野山の花も果実も豊富なので蝶や虫や鳥たちが忙しい、
子連れの熊もさかんに下界に降りてきて人間と遭遇して
事故が起きているのがひとつの異常気象の表れか・・・
W兄いが帰郷したので報告して2人でサクランボ摘みをしたが
小振りの実であるが甘くて美味しい。
これでは鳥も真剣になるわけだ。
ザルに山盛りの収穫物と誤って折れた枝をもらって活けてみた。

食後のデザートです


枝ぶりもよろしく葉っぱが活き活きしてます

昆虫食と桜の移植

昨年伐採した桜の大木(根元の直径80cm物)を
割る作業だけが残っていたが、晴れた日が続いたので
漸く取り掛かることにして2日間かけて割った。
欅に比べたら太くても割れやすいのは想像できたが
何しろ丸太1個が重くて100kはあろうと思われるのを
「薪割り機」の近くまで持ってくるまでが大変。
全身を使って何とかセットすれば公称30t(今は力が20tもないか)
の油圧シリンダーで刃をグイグイ食い込ませてゆくと
バーンと大きな音をたてて一気に割れる。

割ったコロから木屑がはみ出していたからもしやと思ったら
居ました、「鉄砲ムシ」がゴロゴロと出てきたので
カメラを取りに戻って記念撮影。
「桜の木の香り」がするかなと早くも食べることを想像して
タッパに入れてゆくと大きなものが6匹ほど採取できた。
2日間で10匹ほどの「鉄砲ムシ」は乾煎りした後に冷凍、
後日頂くことにする。
(1匹だけは須原に来た友人を訪問した時に味見)

長さ4cmのカミキリ虫・幼虫


木の樹液だけが餌なのです


これを見つけると嬉しくなってしまいます


一日分の成果物


オーブンで焼くと香ばしくクリーミー

そして2、3個の丸太から桜の新芽がスクスクと育っているので
そのまま枯れさせるのは偲びがたく、
チェーンソーで切り取って1部は土に植えた。
残りはとりあえず水を張ったタルの中に入れて様子見することに
してみたが果たして根付くか・・・
以前はミズナラで成功した例があるから大丈夫だと思うが、
挿し木と違って大きな木のかけらだからなぁ・・・

3箇所から新芽が出てます


傷つけぬように切り取った


この芽が出る前は花が咲いてました

とりあえず割るべきものは割ったので残る作業は
保存用に積み替えをするだけだが、これまた大変だ。

中ノ岳~丹後山1泊縦走(おまけ)

<<GPSロガー>>
ドングル型のGPSロガーは連続12時間は無理なのか
14日の8時間、15日の5時間ほどで電源が途中で落ちた。
山の中では充電方法はないし(充電用バッテリー持参するのも重いし)
まあ、諦めかな。

<<蒸れないソックス>>
「蒸れないソックス」が売り文句のソックスを久しぶりに履いたが
5時間ほどの歩行で薄っすらと蒸れて濡れた感じ。
蒸れが靴擦れなどの原因になるので困ったものだけれども
良い製品はないのか・・・

<<アームカバー>>
半袖Tシャツ+アームカバーは快適だった。
夏用と3シーズン用の2種類持っているが
夏用(メッシュ付)は日焼け防止と虫避け、
3シーズン用(ウール混紡)は半分が防寒
マラソン選手が使っているのは防寒が主かな?
夏用はブヨ、蚊対策には良いかもしれない。

<<ハッカ油>>
前に北海道の「北見市」を仕事で訪問した折
特産品として「玉ねぎ」が日本一は知っていたが
「ハッカ」が世界一と知って驚いた。
幼い頃に母が時折使っていた思い出がある。
強烈な香りにめまいがしたほど。(濃厚な高級品だったのだろう)
今の製品はそれほどでもないがエタノールで薄めて
スプレイボトルに移して使うと便利、
ブヨ避けも良いが暑い時の気付け用に(爽快感)

<<参考資料>>

登山工程表・概念図

中ノ岳までのGPSロガー

中ノ岳から丹後山までのロガー(下山行程は電源喪失)

中ノ岳~丹後山1泊縦走(2)

昨夜の宴会は避難小屋が「貸し切り状態」だったこともあって
3時間以上のロングランで四方山話しが続いた。
mbaba氏が新調したLEDランタンの灯りの下で
チビリ・チビリやりながらの大人の会話である。

夜半に思わぬ寒さで目覚める、以降は寝返りをする度に
目が覚めていたような気がするが山では何時ものことなので
ウトウトと熟睡できずに朝を迎える。
4時前には2人とも起きだして朝焼けを見に小屋の外へ、
期待したほどのものではなかったがまあ満足、
小屋の中の気温は5,6度ほどだから寒いわけだ。
小生も新調したマットが性能は良かった半面、
シュラフ内の着衣が薄着だったせいもあろう。
でも真冬のテント生活を考えたら天国かな・・・

ついに頭が出た朝日


荒沢岳の肩から出た朝日は銀山平の滝雲を照らした


朝の駒ケ岳

湯を沸かして暖かな朝食を摂り終えると
あとは出発するしかないので予定よりも2時間早く
小屋を出て朝陽が温かく感じられる中を歩き始めた。
再び「中ノ岳」山頂を踏んで「池の段」を越えたあたりから
急な雪の壁が始まるということでアイゼンを装着し
ピッケルを握った。
思ったほどの危険度はなかったものの荷物が重いので
とっさの時にバランスが取れずに転倒したら
雪の斜面を滑り落ちてケガをする事もあるだろうし、
滑落・停止の基本姿勢ができるかどうか最近は自信がない。

昨日登ってきた日向山に影中ノ岳が映る


山頂から一晩お世話になった避難小屋をパチリ


これから歩く縦走路を臨む


鞍部に向かっての下降

振り返れば中ノ岳の下降路が


小兎岳への急登

まあ安全に鞍部を通過して「小兎岳」の登りに取りついた、
mbaba氏によると「小兎」を越えれば快適な水平歩行とのこと。
斜面に張り出した残雪の上や雪解けで露出した夏道を
幾度も渡り歩きながら「小兎岳」「兎岳」「大水上山」を
越えてゆく縦走路はほぼ灌木はなく笹原になっている。
前回の逆コースで歩いた時はこの笹原の刈り払いができておらず
ヤブ漕ぎ状態で朝露の降りた後の水滴で登山靴の中まで
ぐっしょりと濡れたイヤな思い出があったが
今回は綺麗に刈り払いが行われており素晴らしく
まるで遊歩道のようだ。
mbaba氏曰く、
「こんなに素晴らしい山なのにどうして誰も来ないのか、
やはり急登があるというイメージが頭にあるからかな・・・」
確かに昨日からクロスした登山者は単独の2名のみで
それも如何にも健脚の日帰りをする軽装スタイルの男性。
こんな重い荷物背負って小屋泊りの山屋はあまりいないか・・・
それにしても最高の縦走路だ。

まだまだ長いな


雪が消えた登山道脇には


振り返ると中ノ岳が


まだまだ北側斜面には雪がベッタリ


タテヤマリンドウ1


タテヤマリンドウ2


タテヤマリンドウ3


大水上山への最後の登り


曇天の予報が出ていたが雲は高く風は微風、
水の消費は激しいものの快適な歩行は続く。
雪解けを終えたばかりの山道にはいろんな花が咲き
カタクリの花が登山道の真ん中に咲き始めていて
踏まないで歩くのに苦労する。
やがて太平洋側に流れる「利根川」の源頭である「碑」を
通過して、たおやかな「丹後山」の山頂に着いた。
振り返れば「中ノ岳」からいくつものピークを越えて
よくもここまで歩いたものだと思うほどの縦走路。
ここで昼食タイムということにして湯を沸かす
mbaba氏からお湯を譲ってもらって「卵スープ」と
レーズンパン2個の軽い食事をした。

豪雪の為か山頂標記の板は無い(大水上山)


利根川源頭を示す石碑


丹後山の山頂も石の標柱だけが残っている

昼寝をしたいほどの長閑な天気であるが、
これからの急坂の下りが待っているので長居もできない。
だいぶ軽くなったとはいえ重いザックを背負っての
下降は膝や足の裏、そして登りよりも下りで使う筋肉に
計り知れないダメージを与えるだろう。
過去に何度も下降で傷める両足の指先のケアは
出発時にテーピングで一本づつカバーしたのだが
すでに汗で剥がれそうな感じがしている。

この丹後山避難小屋もなかなか宜しい

「丹後山避難小屋」の横を通過して本格的な
下りのコースに突入、
「中ノ岳」の登り同様に「丹後山」の下りも合目標柱が
あるので目安にはなるのだがその間隔に関しては
異論が多くて均一化していないらしい。
9,8,7までは思ったほどの長さは感じられないが
それ以降は急なコースとその間隔の長さにうんざりする。
標高が下がるにつれシャクナゲの開花状況が進み
タムシバの花が蕾から満開と新緑の具合も変化する。
そんな風景を愛でながらでないと辛い下りは長く感じる。
両ストックでカバーしながら踵から足を降ろして
指先への負担を小さくする努力を惜しまない。

いよいよ下りが始まる


標高が高いとまだシャクナゲは蕾だ


絶景のコラボ(中ノ岳トシャクナゲ)

7合目


6合目

4合目

3、2,1合目の樹林帯の急坂は特に指先が痛くて
下降スピードは極端に落ちた。
そしてついに「栃ノ木橋」に到着、2人とも川原に降りて
顔を洗ったり、頭から水を被ったり、沢の水をがぶがぶ飲んだり
冷たい水に飢えたように貪った。
ここから十字峡登山口までは2.5Kの林道歩きが待っている。
今までならば急な下りで傷めた指先の痛さに林道歩きが
一番の苦手なのだが今回はケアが効いたのかそれほど
辛さは感じることなく最後まで平常心で歩き切った。
お誘い頂き、ご一緒してもらったmbabaさんありがとうございました。
この体力・気力を維持して北アに向かえればと思います。

登山口

渓谷で水をむさぼる

雪解け水が轟音を立てて流れる

中ノ岳~丹後山1泊縦走(1)

残雪の「中ノ岳~丹後山縦走」を避難小屋泊まりで歩く約束を
mbaba氏とずいぶん前からしていて実行日がやってきた。
数年前の梅雨明け同時頃に逆コースを「丹後山避難小屋」泊まりで
歩いたことの大変な辛い思い出が残っている。
しかし今回は天候も安定しているし、体力・気力も充実しているので
なんとか完歩できるだろうと考えていた。

土曜日は避難小屋泊まりなのでやや遅い出発になり
自宅までmbaba氏が迎えにくることになっていた。
昨日の最終パッキングで計量したザックの重さが15K超、
八甲田山の時より重く感じる。
約束の時間よりも少々早く来たので準備万端の小生は
すぐに車に荷物を積み込んで魚沼の里を後にした。
三国ダムから十字峡までのダムサイト道路も開通している
情報を得ていたので順調に走って予定よりも早めに到着。
駐車スペースにはすでに数台の車が停まっていて
先行者が居るかもしれないと話していた。

十字峡登山センター前にある登山口


中ノ岳への急登は最初から始まって
グイグイと重い体と荷物を足裏に感じながら
高みへと持ち上げてゆく。
一応合目の標柱があるのだが5合目までは
樹林帯を淡々と登るだけのつらい歩行で
登山道脇に咲き誇るシャクナゲの花だけが
唯一の気分転換になる。
とりあえず合目毎に水分補給休憩をしながら
mbaba氏が作成した予想コースタイムと比較して
自らを鼓舞しつつ漸く5合目に到着。

1合目は苦しくて見落としたのか2合目でようやく写真


ここでもシャクナゲ街道の始まり・・・


3合目


シャクナゲの連続


まだまだシャクナゲ咲いてます


ようやく4合目、かなり疲労している


雪が解けたばかりなのかイワウチワが咲き乱れている


5合目到着、まだ半分


山頂方面の全容が目の前に

ここで本格的な残雪が現れてきて、
雪の上で涼しいのでやや早めの昼食タイムとなった。
mbaba氏のアドバイスによる「ハッカ油」の特製スプレイが
効果を発揮しているのか纏わりつくブヨにはまだ刺されない。
お握りをほおばりながらここから始まる急な尾根筋のコース
を仰ぎ見てため息がでるも、とにかく一歩一歩刻むしかないと
気持ちを新たにして重いザックを背負いなおした。

ここからが正念場、急登が続く

ここからは所々残雪の上を歩いたり、夏道を探して辿ったりと
徐々に標高を上げてゆくのだが、雪解けしたばかりの登山道には
咲き始めたカタクリやキクザキイチゲの花たちが
俯き加減の目に飛び込んできて疲れをいやしてくれる。
7合目の小天上に到着する頃は強い日差しに体を焼かれ
一段と疲労感が増してくる。

いろんな花が苦しさを忘れさせてくれる


標高が上がると花はまだ蕾が多い


7合目の小天上に到着


シャクナゲの写真を撮りながら気を紛らわせる

mbaba氏に先行してくれとの言葉をもらったものの
マイペースを崩さぬようにとにかく一歩を確実に進めて
歩き続けたら8合目の標柱を見失ってしまい
結局9合目の「池ノ段」分岐に飛び出した。
やや「中ノ岳」山頂に近い岩場にザックを下して
大休止をするもmbaba氏が到着する気配がないので
とにかく体を冷やさないように頂上に向かって
ゆっくりと歩き続けて20分弱、山頂に到着するも
ここは通過点として写真だけ撮って避難小屋に向かう。

9合目・池の段を通過


山頂は休まずに通過

山頂からやや下ったあたりに立派な避難小屋が見えた。
なんとも心強い避難小屋で豪雪地帯にありながら
強靭さを維持できている建造物に驚いてしまう。
想像以上に融雪が進んでいて、ぐるりと回りをめぐってみたら
何とか一階の出入り口を開放できそうだった。
2階の窓からの進入しか出来ないと思っていたから
雪囲いの板をガシガシやりながら外してドアノブを回したら
開いたのでホッとする。

雪囲いの板を外して1Fのドアを開けた

早速中に入ると昼間の熱気のせいか暖かく湿気もない。
ザックを中にほおり込んであとは日向ぼっこ。
風が無いので太陽が出ていれば暖かく
小屋の南側基礎部分に座ってmbaba氏を待つ。
好条件天候の週末なのにこの山域にはほとんど人が居ない
時折鳥の鳴き声がするだけで静かなひと時
遠い昔のどこかの避難小屋で同じようなことがあったような
既視感を感じながらぼんやりとしていた。

山頂手前の雪渓にmbaba氏の姿を認めて手を振ると
元気そうに両手を振って応えたので安心した。
初めての15K超の重いザックでの歩行と今日の気温に
相当ダメージを受けたらしい。
早速ザックを開いて寝場所の確保や食事の準備をする。
この時間だから恐らく他の登山者も来ないだろうし
今日は貸し切り状態の避難小屋生活を過ごせそうだ。
小屋内の気温はまだ17度ほどで寒くはないから
宴会開始時の残雪で冷したビールの美味い事・・・
ビールからワインへと飲み物を切り替えて
湯を沸かして暖かな夕食も食べ終える頃には
夜の帳が小屋を包んできて静かな時を迎えた。

さあ宴会の始まり

登山道開拓(トヤの頭~黒禿)

予ねてより希望していた「桑原山~鳴倉山」縦走路の支線、
「トヤの頭」から「黒禿」までの登山道・開拓作業に参加した。
この2年ほど前から「大力山」の登山道整備をしつつ、
何かの形でもう少し山の事に時間を費やそうと思っていた折り
さる機会に知り合った先達の皆さんが切り開いた
「桑原山~鳴倉山」縦走路を歩く機会があってから
その作業をお手伝いできればと思っていた。

連絡係のT氏から電話が入って今年最初の共同作業日が
決まった話だったので、ぜひ参加したいとの旨を伝えた。
11日の水曜日に再び連絡が入り
作業日が1日ずれて金曜日に決定したとのこと、
翌土曜日が「中ノ岳~丹後」の縦走が控えていたのだが
準備運動がてらにそれもいいかと思い承知する。
一応知り合いから借りていた小型チェーンソーを括り付けた
背負子を準備していたのだが果たして・・・・

約束の7時前には小生を含めて4人のメンバーが集合、
自己紹介を終えてから作業の段取りを打ち合わせる。
今回はナタ、ノコ、鎌での作業ということで
チェーンソーは置いてゆくことになった。
(重い荷物から解放される安堵の気持ちもあった)
3人とも70歳を超えるベテランの山人である。
特にリーダーのH氏はなんと79歳の高齢にかかわらず
時間があれば従来の登山道整備をしつつ、時期を見計らって
昨年の続きである「トヤの頭~黒禿」の開拓作業に取り掛かる
予定を組んだらしい。

桑原山から見える駒ケ岳の姿


まだまだ現役の3翁、T氏、H氏、Y氏

世間話をしつつ「桑原山」までは暖機運転のようなもの、
山頂で小休止してから幾つかのピークを越えて目的地に漸く到着。
ここまでが約2時間かかるわけで、作業時間よりは
往復の時間のほうが長いという難儀な仕事である。
分岐から一部タイガー・ロープを張って急斜面を鞍部近くまで
下っていよいよ作業開始となる。
2手に分かれて灌木を「ノコ」で切って、短い草などは
鎌でなぎ倒してそれを脇の林に捨てる。
藤蔓などの蔓性植物や根曲り竹の処理がけっこう大変だし
歩くのに邪魔になる足元の根っこなども排除する。

鞍部から50mほど作業を終えた跡


ザックをデポした休憩場所からさらに50mは開拓

30分に1度くらいの水分補給休憩をとるのだが
すでにシャツは2枚ともぐっしょり(長袖が必須)
1Ⅼのスポーツドリンクは瞬く間に消費されてゆく。
(この日の気温はことさら高かったのもあるが)
正午すぎまで作業をして昼食となり、
小生は翌日の準備もあるので早めに帰ることになった。
作業しながらかつて採ったことのない程の太いタケノコを
ザックに詰めていたらY翁が自分の採ったものを
差し出して持ってゆけと云う。
日ごろ山菜採りを生業にしているような人だから
会話のなかではもう食べ飽きているような・・・
ありがたく頂いてひと足お先に帰途についた。

木漏れ日のブナ林が快い


ウラジロヨウラクも咲き始めた


湯之谷・芋川集落を眼下にタニウコギが花盛り

帰りも半分は水平移動だからそれなりに時間がかかってしまい
帰宅して翌日の最終準備を終えたら夕方になった。
体重が2kほど落ちていてビールが美味かったけども
翌日の労働を考えて500缶2本で打ち切った。

もう次の冬の準備開始

薪ストーブに火を入れなくなって3週間ほど経過、
サブ置き場に積んでおいた薪をテラスまで運び終えた後に
雪解け時期から集め始めた大人の腕ほどの枝部分を
知り合いから借りた大型電動ノコで切りそろえて
裏の畑の横に積み上げ始めた。
そして重い腰を上げていよいよ薪割り機を出して
この春に切った太めのケヤキの木を割り始めたのが昨日、
明日から雨らしいので2日間で半分ほど割った。
大型の桜のコロが残っているけど、
これは気合を入れて作業をしなくてはならず
来週にやることにした。

2年前に積んでおいた薪を来冬に燃やすのに置き場を移動する
作業がけっこう大変である。
単調な作業で重くて腕と腰が相当疲れるのだが
誰かに頼むわけにいかないし、この作業が出来なくなったら
薪ストーブをやめるしかない。

先日の笠倉山の帰りに「昆虫食」の話をしていて
今年は出るかなと思っていたらやはりクルミの木の中に
居ました、立派なものが1匹と成長過程が1匹、赤ちゃんサイズが
1匹の計3匹が1個のコロから出て来た。
今夜の酒のアテになります。
オーブンでこんがりと焼いて醤油をちょっとかけて・・・
家人が見たら目をそらすので席を外した隙に
がぶっと食べてしまいましょう。

カミキリムシの幼虫は樹しか食べていないから旨い

黒禿から笠倉山へ

久しぶりに休日の晴れ間となりそうなので
「黒禿」まで足を延ばすことにして町内のS氏、干溝のR太郎氏、
それに来週一泊の山旅をご一緒するmbaba氏に連絡した。
7:30という出発時間は決して早くはなく、宝泉寺の駐車スペースには
すでに数台の車が停まっていた。R太郎氏はすでに到着済で
mbaba氏の到着を待ってから7:33に珍しい4人の人数で出発。

相変わらず「オビカレハ」の毛虫がミズナラの葉を坊主にしている様子を
横目に見ながら黙々と「大力山」まで歩き続けた。
この辺りはすでに花の季節は盛りを終え、緑が濃さを増すのみとなっているし
成長した枝が登山道にはみ出し始めた。(次回は鎌持参か・・・)
休憩舎では先発していたご婦人中心の団体が休んでいたが
どうもワラビ採りに専念しているようで、盛んに刈り払いを終えた
広場をウロウロしてワラビを探している。

「笠倉」まで行ってみたいとのS氏の希望を叶えるために
水分補給を終えた我らは早々に出発、
やがて大力山の山頂を踏んでから縦走路との分岐を越え
さらに幾つかのピークを越えて展望の良い尾根道に到着した。
ペースも適宜で疲労感なし。
日陰は涼しく日なたは太陽の暖かさが嬉しく、
ここで小休止して再び水分補給をしてから大力山を振り返ったり
これから登る「黒禿」を仰ぎ見たりする。


大力山と市街地が眼下に


これから登る黒禿と笠倉が稜線の彼方に


すぐにシャクナゲが登山道の両脇に咲き乱れる領域に突入、
前半はやや盛りを終えた花が朽ちる寸前であったが
後半は未だ蕾の状態の紅が目立つ株や
今や盛りの花房が昨日の雨に濡れた姿を誇っていて
暫くは撮影タイムとなってシャクナゲ街道を楽しむ。



平坦な稜線を終えると、ここからはブナの林が連続する。
やや登り調子の急坂が続いて突然に「黒禿」の山頂部に出た。
ここでも休憩はせずにさらに「笠倉」を目指して歩き続けると、
つい先日偵察に訪れた「高石_中ノ又林道」に飛び出した。
林道を少し大和側に下ってから左手に見える
駐車場の片隅にある「笠倉」への登山口に向かう。
知り合いの山の先達が道を切り開いた比較的新しい登山道であるが
だいぶ踏まれてきたのか明確なトレールになりつつある。

笠倉山・山頂

出発から3時間弱、「駒ケ岳」ビューが売り物の
「笠倉山」山頂に到着する。
しばし撮影タイムの後、各自ブランチを摂ったりしてから
恒例の珈琲タイムを終えて後続の団体が到着前に山頂を後にした。

例年に比べたら残雪の量は少ないが駒ケ岳の大きな姿が圧倒する

「黒禿」の山頂で待つR太郎氏と再び合流してから
4人そろって談笑しながら薫風が快い尾根道を下る。
ミツバツツジとムラサキヤシオの違いの話や毛虫の話、てふてふの話など
疲れない程度のバカ話を続けて大力山の休憩舎に到着した。
毛虫に占領されたテーブルとベンチを払ってから座ったものの
足元から這い上がってくる毛虫に罵声を浴びせかけながら最後の給水をして
登山口に向かって駆け下りた。
気温、湿度ともベスト環境のもと、ほとんど疲労感なしに6時間弱の
行程を終えて、このあと飲むビールの旨さが頭に浮かんだ。

GPSロガー結果