月別アーカイブ: 2016年10月

相次ぎ巨星逝く

女性登山家としてTVやマスコミ紙面で
お元気な姿を拝見していた「田部井」さんが
とうとうお亡くなりなった。
「田部井」さんがパネリストとして壇上でお話しする
会場に何度か足を運んだことがあったが
ユーモアたっぷりで楽しそうに海外遠征のお話しを
する姿が印象的だった。
特にNHKの放送で北アルプスをスタッフと縦走する時に
見せた山女としての気遣いなどはさすがであった。

福島県の三春で生まれたのは知っていたが、
数年前に磐梯山を登った折にその麓にプチホテルを
経営していることを思い出してすぐ近くまで行ってみた。
ご本人が居るとは思っていなかったので立ち居よりはしなかったが
大きいログハウス風の宿だった記憶があるが、
主を失ってこの10月でしばらく休館することになったらしい。

ラグビー好きの小生が「平尾誠二」氏を知ったのは
氏がかつて同志社大学で華麗なステップで
強豪校のタックルを次々にかわしてトライをあげる姿を
大学選手権のTV放送で見たのが最初だったような記憶がある。
その後は「神戸製鋼」でプレーして、もう一人の天才
「松尾雄二」が率いる「新日鉄釜石」との比較で
大いに盛り上がった日本のラグビー全盛期だった。

その「平尾」氏の訃報がネットに流れて知った時は
あまりに若い天才の逝去に言葉を失った。
ラグビーのトップ・リーグもシーズンが始まって
多くのゲームを観る機会が増えてくるが
大阪・花園のグランドを駿馬の如く走り抜けた
天才・平尾の姿を思い浮かべながら視聴したい。

晩秋は人間の終末にあるが如く
呼吸が穏やかにしぼみ、枯葉の如く散ってゆく。
山とラグビー、2つの世界を好きな小生としては
偉大な星が天空に帰ってしまったことを残念に思う。
合掌

紅葉を探して会津駒へ(2)

4:30に起床して朝食の準備を始めるも
朝の冷え込みは厳しくて吐く息が白い、気温は2,3度か。
お互いに雑炊やらお茶漬けなどを啜りこんで
熱いお茶を飲むころにようやく夜明けを迎えた。

テントの入り口を閉めて、登山靴に履き替えると
一応、気分が高揚してくる。
不思議と昨夜の酒は残っていないらしく体調も良い。
キャンプ場から登山口まで数分は舗装道路を歩き
すぐに鬱蒼とした樹林帯の登山道に突入した。

国道沿いにあるキリンテ登山口

国道沿いにあるキリンテ登山口

事前に読んだ案内のとおり広葉樹の森をつづれ折につけられた
ゆるい落ち葉の堆積した登山道をゆっくりと歩く。
朝の冷気に多めに着込んだアウターがすぐに邪魔になったので
上着の2枚をすぐに脱ぎザックに括り付ける。
そのタイミングで後ろから迫ってきた大型犬を連れた男性に
道を譲ってブナやトチの木の大木に感嘆の声をあげながら
ゆるゆると歩み続ける。
実に歩きやすい登山道だね、などと話していると途中から
刈り払ったばかりの笹藪の枝が散乱するようになって
樹相が広葉樹の巨木から背の低い針葉樹に変わった。
森林限界が近いことを感じながら「大津岐峠」に到着する。
途中で2回ほど給水休憩を取ったがさほど汗をかかないせいか
ペットボトルのドリンクは減っていない。

幹回りが3mほどのトチの大木

幹回りが3mほどのトチの大木


食用には適さないが見事なキノコ

食用には適さないが見事なキノコ


朝日が見事に色付きを鮮やかにする

朝日が見事に色付きを鮮やかにする


大津岐峠から燧ケ岳

大津岐峠から燧ケ岳

「大津岐峠」から「駒の小屋」まではほぼ水平歩行で
見通しの良い尾根の草原を歩くことになる。
日陰には昨夜に降りた霜がまだ真っ白に残っていたり
木道は滑りやすい状態なので慎重に歩いた。
桧枝岐の狭い渓谷を囲むように多くの山々が峰を競って
林立する風景は尾根歩きの縦走者にとって至極の世界だ。
足元の広葉樹が色づく様も思わずシャッターを切ってしまう。

草紅葉の向こうには会津駒ケ岳が

草紅葉の向こうには会津駒ケ岳が


尾根の中腹の広葉樹が色付き始めた

尾根の中腹の広葉樹が色付き始めた

長い草原状態の縦走路を歩き終えて「駒ノ小屋」への
最後の急登直前で足に力が入らなくなって歩行速度が落ちた。
「シャリバテ」かなと思い、友にその旨伝えてスピードダウン。
キリンテから登ってきた人数は3人ほどだったのに比べたら
キリンテに下降する人たちは多くてかなりの人数とスライドした。
急斜面を登り終えたらあっけない感じで小屋の横に飛び出し、
多くの登山客が寛ぐテーブルに座る場所を確保して安堵する。
山頂をピストンする友を見送ってから軽い食事を摂ったので
少しは力が蘇ってきたような気がする。


駒ノ小屋

駒ノ小屋

池塘も穏やかな水面

池塘も穏やかな水面

嫋やかな木道が続く下山路

嫋やかな木道が続く下山路

見上げた小屋も中々の風情

見上げた小屋も中々の風情

友の帰ってくるタイミングを狙って珈琲の豆を挽き
湯を沸かして珈琲タイムとなった。
バスの時間が気になるので早々に腰をあげることにした。
巻機山に似た草原の続く山頂部を振り返りながら
「滝沢登山口」目指して下降を続ける。
正午近いのにまだまだ登ってくる登山者が多いことに驚き
今夜は小屋泊まりかねなどと話していると
とても泊まりは思えない軽装の外国人グループともクロス、
体力に自信があるのか、下山してからの帰宅に心配がないのか
いらぬ心配をしながら我らは歩き続けて
国道のバス停にバス時間の20分前には到着した。
テント撤収、桧枝岐温泉での入浴、只見経由で帰る
須原までのドライブと山を歩き終えてからも多忙だ。

紅葉1

紅葉1

紅葉2

紅葉2

紅葉3

紅葉3

滝沢登山口

滝沢登山口


紅葉を探して会津駒へ(1)

川崎市に住む旧い山仲間からメールがあって尾瀬を歩いた後に合流して
テント泊を楽しんで翌日は山でも登ろうと云う誘いを受けた。
彼は鳩待峠から入山して「尾瀬ヶ原」を歩いて山小屋に1泊、
その後「御池」にて小生と合流して桧枝岐のキャンプ場にて
テント泊・大宴会の翌日は「会津駒ケ岳」を登って
魚沼に戻って「須原の小屋」に泊まる軟弱登山の計画である。

金曜日から晴天が続いて山友の最後のメールが「鳩待峠」から届いたが、
小生は自宅にて晴れ間を狙った「薪運び」に精を出しており、
この時期にしてはかなり高い気温のなかで労働に汗を流していた。
合流は翌日の午後であるから翌日の午前中も少しばかり労働する予定で、
雨が続いた秋口から冬の準備のタイミングが難しい・・・
それでも雪の降る前に全ての作業を終えねばならないから
雪国の秋は気ぜわしく山遊びばかりしていられないのが現実。

土曜日の朝も快晴で気温が高い、
午前中の労働を終えてからクーラーBOXにビールと
さらに宴会料理の数品をを詰めてから出発。
シルバーラインの木々はまだ緑が濃く、
銀山平から鷹ノ巣までの「樹海ライン」も紅葉はMAXではない。
何度か車を停めてシャッターを切るも未消化感のある風景である。
正午過ぎに「清四郎小屋」に着いたがオーナー夫婦は
丁度自分たちのお昼を食べている時間帯で
久しぶりの「手打ち蕎麦」を所望するタイミングを失った。
約束の時間もあるので10分ほどお茶のみ話をして辞去する。

樹海ライン・中ノ岐を過ぎてから荒沢の岸壁を臨む

樹海ライン・中ノ岐を過ぎてから荒沢の岸壁を臨む


多分、平ケ岳

多分、平ケ岳


駒ケ岳も見えた

駒ケ岳も見えた

鷹ノ巣から見た燧ケ岳

鷹ノ巣から見た燧ケ岳

「御池」では当日開催されている「100kマラソン」の
中継所になっていたせいか登山者よりもランナーの姿が目立った。
友人も丁度着いたばかりのタイミングで時間の余裕もあったので
「尾瀬ロッジ」での入浴を勧めて小生は御池付近を散策、
想像以上に気温は高くて紅葉が遅れている原因を垣間見た思いがする。

さて今宵は「会津駒ケ岳」キリンテ登山口付近のキャンプ場にテントを張って
大宴会をしてから翌朝、ほど近い登山口から「大杖峠」を経て
「会津駒」に登ったのち「滝沢登山口」に下山しバスに乗って
再びキャンプ場に戻ってテント撤収することを考えたいた。
昼食を食べるタイミングを逸した2人はテント設営後
管理人の素敵な節子ママンのお薦めに従って借りたイスとテーブルを
日当たりの良い道路脇に移動して大宴会を開始した。
ビールはすぐに飲み終えて日本酒の熱燗がテーブルコンロ上で
用意した「モツの煮込み」「牛スジ大根」をグツグツと温めて
さらに「烏賊の醤油漬け」などがテーブルいっぱいに広げられ、
太陽が谷あいの稜線に隠れるまで1次会は続いた。

車を横付けできる「かわばたキャンプ場」

車を横付けできる「かわばたキャンプ場」

さすがに陽が陰ると気温が下がってきたのでテントに撤退、
今度はワインに切り替えて四方山話しに花が咲く。
秋の朝は明るくなるのが5:30過ぎなので、まあ20時頃に
消灯するつもりで飲み続けて沈殿。
夜半、シカの鋭い鳴き声に眼を醒ましたり、
2回ほど足の指先が冷たくなった事で覚醒したが
ほぼ4時頃までは熟睡した模様である。

体育の日

朝からTVではオリンピック関連の放映をしていたようだが
天気は例年のように「スポーツの秋」に相応しい秋晴れにはならない。
なにやら重い雲が垂れ込めた朝の天気なのだが「雨にならなければ」と
S氏と大力山詣でを予定していた。
何時もよりは遅めの8時に待ち合わせて登山口に行ったが
車は1台も停まっていない。

前日まで降り続いた雨で粘土質の登山道はいかにも滑りそう、
一応クモ巣払い用にとストックを1本用意してあったが
滑り止めの杖の役目になりそうだ。
キノコの様子もチェックする目的もあったので
途中で道草をしながら登りブナハリタケを少々採った。

ほんの数片のハリタケ

ほんの数片のハリタケ


登山道の真ん中、苔の中に出た小さなキノコ

登山道の真ん中、苔の中に出た小さなキノコ

休憩舎で珈琲を飲み終えた頃に「巻」から来たという
男女のペアが登ってきて「大力山」のマップは無いのかという質問。
予算が無いので作れないと観光案内所か観光協会で言われたと
残念そうな口ぶりだったので稚拙ではあるが作ったものがあるので
早急に「大力山HP」にアップする旨を伝える。

垂れ込めた寒々とした雲の中の休憩舎

垂れ込めた寒々とした雲の中の休憩舎

体が冷えて来たので早々に下山、2組の登山客とスライド。
結局太陽の姿をみることなく一日が終わった、
天候が不安定なさんざんの3連休だった。

3連休は天気が悪そうなんで

連休前の晴天ということで
お手軽な「下権現堂山」へ出かけることにした。
先日友人が採って来た「トンビ舞茸」で混ぜご飯を作ったので
それを弁当箱に詰め込んでのハイキング。
7:30の戸隠神社駐車場は一番乗りであったが
すぐに2台の車が到着したものの乗客はなかなか降りてこず
結局、単独でのスタートでクモの巣払いの苦行が・・・

ここからスタート

ここからスタート


業の秤とは仏教用語?

業の秤とは仏教用語?

3週続けての山歩きなので心肺機能も足の運びも順調、
6合目で水分補給、「弥三郎清水」での
持ち帰りペットボトルへの給水以外には休まずに歩けた。
山頂に到着して大休止、フルーツを食べていたら単独の若い女性が登ってきて
鐘を一回鳴らしてすぐに下山していった。
恐らくトレーニング登山だろう軽やかな足取り・・・

ブナ林で給水

ブナ林で給水


渇水期なのに秋雨が続いたせいか水は出ていた

渇水期なのに秋雨が続いたせいか水は出ていた

群生地も

まだリンドウが咲いている

まだリンドウが 咲いている


dsc_1431

看板がリニューアル

看板がリニューアル

今日は中越経由で下山する予定なので
ゆるゆると上権現堂山方面に向かって歩き始めた。
だいぶ「シャクナゲ保全」の刈り払いや整備が進んでいたが
この数年は歩いていなかったので少々驚き・・・
中越ルートもかなり整備されていて歩きやすい登山道と
見事なブナ林が印象的であった。

ジャストタイミング

ジャストタイミング

山の下りは「キノコ眼」になるわけで、
「大源太山」の「ブナハリタケ」、昨日の「マスタケ」と「ウスヒラタケ」、
果たして今日は・・・
ビンゴ、昨年と同じ場所で「アマンダレ」の良い株を発見。
帰宅後は2日分のキノコの処理で時間を費やした。
おのの

キノコ調査

昨年の記録を見てポイントへ向かう。
もちろん今の時期ならば「あまんだれ」であるが
どうも2,3週遅れているような気がする。
そこで見つけたのが「マスタケ」、以前は2、3回
どこかの山で見つけたものの「サルノコシカケ」に似た
形状から採らなかったが友人の推薦によって今回はゲット、
別の木には「ウスヒラタケ」が出ていた。
昼下がりの30分、歩いてみるものだ。

この鱒の色に似たところからの命名

この鱒の色に似たところからの命名

全部で3Kほど、半分は味噌漬け・・・

全部で3Kほど、半分は味噌漬け・・・

陸奥ツアー(おまけ)

小生がなぜ陸奥が好きなのか?
魚沼も都会から見たら(特に関西圏から)
陸奥も越後も魚沼も同じ地域に
思われてもしょうがないのだが、
少し違うのが陸奥の温泉の質が異なること言えよう。
そして越後とは情の深さというか人情味というか
井上ひさしの「古里古里人」に表現される温かみが
同じ雪国であるのに微妙に異なると思う。
そして山の風情が違う。
朝日連峰、飯豊連峰をはじめとして稜線がやさしい、
岩場がほとんど無い稜線歩きが楽しめるのが好きだ。

温泉も濁り湯が多く、山歩きをしていて硫黄臭を感じると
なぜか心が安らぐのは小生だけか・・・・
年に一度くらいの北アルプス詣でを別にすれば
遠征は陸奥を中心に選択するのが最近の現実である。
自炊の宿、素朴な温泉、たおやかな稜線、
ますます足を運びたくなるのが昨今の常である。

GPSデータが未載だったので

秋田駒ケ岳から乳頭山へのトレース

秋田駒ケ岳から乳頭山へのトレース

岩手山・焼け走り

岩手山・焼け走り

陸奥の山旅(秋田駒ケ岳~乳頭山そして岩手山)その2

断熱シートからシュラフが外れた寝ていたのに
気がつかないほどの爆睡だったのか
それとも暖かな夜だったのか・・・
(たぶんテントの下が草地だったのと気温は高かった)
2時半には目覚めてしまい2度寝ができずに
何度か寝返りを打ちながら朝を待って
4時には起きて朝食の準備を始めた。
軽い朝食後に結露でびっしょりになったテントを
レジ袋に押し込んで手早く撤収。
予定通り5時半には登山口に向かう。


紅く染まりつつある岩手山

紅く染まりつつある岩手山

トレイルヘッド

トレイルヘッド

「岩手山」登山はこれが3回目、
1回目は網張スキー場から向かうも豪雨で松川温泉へエスケープ
2回目は七滝コースで向かって一応登頂するもガスが濃くて
ほとんど眺望がなく消化不良の山行だった。
さて今回は安定した気象状況で寒くも暑くもない。
10月の1週に寒くはないというのは不思議だが・・・
S太郎氏の希望でこの「焼け走りコース」を選んだが
地図をみる限りは登山道がほとんど直線に近い。
まずは第2噴火口までは樹林帯の道で、
最初はほぼ平地歩きに近い長い歩行にやや飽きがくる。
森林帯を抜けると火山礫が足元を不安定にする
歩きつらい部分が少し現れてくるも
そこから再び背の低い灌木の樹林帯になる。
「ツルハシ」で「上坊コース」と合流するのだが
この「ツルハシ」の意味が良く分からない・・・

火山礫が流れるのを止める太い杭が連打されている

火山礫が流れるのを止める太い杭が連打されている

第2噴火口の標柱

第2噴火口の標柱

何とも不思議な名前の「ツルハシ」

何とも不思議な名前の「ツルハシ」

平笠避難小屋

平笠避難小屋

これを右側から登る

これを右側から登る

ここから「平笠避難小屋」まではやや勾配が急になるが
火山礫の足元不如意を除けばそれほどきついコースではない。
シンボリックな岩が見え始めるとその下に避難小屋が現れ
同時に最高峰である「薬師岳」が左側に見え始める。
ここまですでに3時間半ほど経過しているので疲労が蓄積、
残りの小一時間の登りが待っているわけでここで小休止。
昨日に比べたら汗はさほどではないものの昨日の疲れが
残っているのだろう体はやや重い感じがする。
気合を入れ直してアスピーデ型の斜面をトボトボと登り始めるが
火山礫の急斜面は歩幅を小さくしないとずり落ちてしまい
やたらに体力を消耗しそうでイヤな区間だ。
漸く急登を終えるとあとは山頂まで緩い火山礫が堆積した
広い尾根が広がっており、他のコースから登って来た人達が
大勢山頂付近で休んでいた。

山頂に至る広い稜線

山頂に至る広い稜線

ここで湯を沸かして早めの昼食とすることにして
珈琲を飲んだり珍しく1時間ちかく休憩した。
今日中に魚沼に帰るためには早めに下山せねばならない。
なんとも多忙なスケジュールだが土日の高速割引と
月曜日に仕事が待っているS太郎氏にとっては必須条件。

すっかり葉が落ちたナナカマド

すっかり葉が落ちたナナカマド

昨日同様下降には両ストックを使用、
順調に下降するも「ツルハシ」を過ぎ樹林帯の平坦の道に
なったとたんに疲れと平坦歩きの飽きが出てきて
登りよりも長く感じたのはなぜだろう。
下山後近くに住む姉夫婦の住む東八幡平には立ち寄らずに
すぐに東北道の高速入口に向かう。
なんとも忙しい山旅だが無事に魚沼に着いて飲んだビールが美味かった。

陸奥の山旅(秋田駒ケ岳~乳頭山そして岩手山)その1

陸奥だけが晴天の予報が出ていたので
ツアーの提案者であるS太郎氏から出発の決定電話があったのが
出発前夜だったので翌日は食料の買い出しをして出発の深夜まで
普段は決して観ないTVなどを見ながら過ごす。
土曜日の零時になれば高速料金が安くなるから遠出の山旅には
鉄則だとS太郎氏の山登りスタイル。

中型ザックと天幕生活用のトートバック、着替えが入ったズタ袋を
トランクに放り込んで小出インターから高速を利用して魚沼を出発、
最近の陸奥旅はずーっとそのスタイルである日本海側を北上。
県境を越え温海温泉から再び東北縦断の細切れ高速を走って
秋田県に入る頃に夜が明けてきた。
途中で1,2回運転を交代したけれどもほとんど寝ていない。
田沢湖付近に近づくと「秋田駒ケ岳」の姿が目視でき、
8合目の登山口まで利用するバスの停留所がある温泉施設に
併設する大規模の駐車場まで始発のバスに乗るべく急いだ。

6:31のバス時間まで30分ほどあったので装備を整え
そそくさと朝食をほおばった。
10分ほど前から登山客がバス停のポール前に並びだすが
人数は10人前後でさほどの混雑ではない。
気温も気にするほど低くもなく今の時期にしたら高いほうか、
山頂付近までよく見えるが紅葉は期待したほどでもない。

朝陽が当たった秋田駒ケ岳

朝陽が当りはじめた秋田駒ケ岳

バスは細い急勾配の悪路を高度を上げてグイグイと登ってゆく、
この1、2年の間に伐採したと思われる途中の林が丸裸になっていて
視界はすこぶる良いのだがなんだかもの哀しい。
8合目の駐車場には規制前に登ってきた車が数台停まっていて
歩き始めた人たちの後ろ姿が遠くに見えた。
S太郎氏と小生は準備運動もすることもなくすぐ歩き始めるが
緩い道なので丁度良いアイドリングである。

火山であること再確認できた風景

火山であること再確認できた風景

まあ、何とか紅葉が見られた

まあ、何とか紅葉が見られた

田沢湖が見える

田沢湖が見える

車の中では生アクビを連発していたのに歩き始めるとピタリと止まり
歩行そのものも順調に進んで阿弥陀池に到着した。
この池を囲んで「男岳」や「横岳」「男女岳」が林立するが先を急ぐので
最高峰である「男女岳」をピストンしただけで「横岳」経由で「焼森」
から「湯森山」へのなだらかな縦走路へと歩み始めた。

阿弥陀池から見た男女岳

阿弥陀池から見た男女岳


池の畔には立派な避難小屋

池の畔には立派な避難小屋

なんと太陽光発電

なんと太陽光発電

小屋には火山だからヘルメットが用意されている

小屋には火山だからヘルメットが用意されている


これから歩くたおやかな縦走路

これから歩くたおやかな縦走路

東北・越後の山によく見られるゆったりとした尾根が連なる風景は
実に壮大で長い縦走路も快く歩くことができる。
多少は道端の草や灌木が気になる部分があるものの笹原だけは
刈払いをした痕跡が残っている。
「湯森山」から「笊森山」までの間には湿原が広がっていて花の季節には
色んな花が咲いているのだろうと想像を膨らませる。
歩き始めて3時間ほど経過したところで睡眠不足と思わぬ高温で
歩行スピードがガクンと落ちてしまった。
体感では20℃を越えているような気温のなか歩いていると
汗が噴き出してくるしすでにシャツはぐっしょり濡れてしまった。

阿弥陀池と男女岳

阿弥陀池と男女岳

岩手山が見える

岩手山が見える

長い縦走路

長い縦走路


なだらかな道

なだらかな道


振り返ると秋田駒ケ岳が

振り返ると秋田駒ケ岳が

もくもくと笊森に向かって歩く

もくもくと笊森に向かって歩く

再び振り返ると秋田駒ケ岳が遠くなった

再び振り返ると秋田駒ケ岳が遠くなった

乳頭山がちらりと見えた

乳頭山がちらりと見えた

「笊森山」からは「烏帽子岳(乳頭山)」の全容が眼前に現れる
遠くから見たら通称の「乳頭山」の名前に相応しい容姿だけれども
近くで見ると「烏帽子」の名前が相応しい山頂付近の姿である。
このあたりも含めて紅葉の様子は広葉樹や草原と笹薮の混在する
コントラストが印象的である。

「笊森山」からは一度急な斜面を下って再び「乳頭山」へ登り直しが
待っているので疲労感は一層増してくる。
予定では「乳頭山」から少し下った「田代平」の避難小屋で昼食にする
つもりだったけれども「乳頭温泉郷」から「秋田駒」まで戻る路線バス
の時間を考えて早めに山頂で昼食をとることにする。
「乳頭山」には縦走ではなくピストンの登山客が大勢集っていて
晴れた日の陸奥の山を愛でている風景が見受けられる。

乳頭山が眼下に

乳頭山が眼下に

乳頭山への最後の登り返し

乳頭山への最後の登り返し

バス時間を見計らって早々に山頂を後にして予定どおり「田代平」経由で
「孫六コース」を孫六温泉にむかうことにした。
もう一つの下山路は「一本松コース」で黒湯に出るコースであるが
いずれも同じバス停に出るわけで行程が30分ほど違うだけだ。
若い時に「乳頭温泉」に宿泊した折に「乳頭山」に登った時は
「一本松コース」を利用して帰りに「黒湯」の露天風呂で汗を流した
記憶が残っている。

田代平小屋を臨む

田代平小屋を臨む

シンプルな避難小屋

シンプルな避難小屋

いかにも旨そうな(?)ツキヨタケ

いかにも旨そうな(?)ツキヨタケ

先週もそうであったが下山路は長く感じる。
ブナ林が続く鬱蒼とした森林浴タップリの登山道で
強い日差しを遮断してくれるのは涼しくて良いのだが
足元の登山道はやや泥濘が多くて歩きつらい。
たっぷりと1時間歩いた頃に懐かしい「孫六温泉」横に出た。
土日しか運航しない路線バスで駐車場まで戻り
予定していた温泉での入浴は岩手山までがまんすることにして
一般道を盛岡方面に向かって走り、夕暮れが迫った頃に
「岩手山・焼け走り登山口」にある「焼け走りの湯」に着いて
汗を流し駐車場で宴会をして横に張ったテントで爆睡。