火の国・九州へ山と温泉の旅(9)

ホテル内のコインランドリーで旅で使った衣類も
そのほとんどを洗濯して乾いた。
あとは今夕に別府から大阪へのフェリーに乗るだけである。
しかしN氏は今日も精力的に温泉を回る計画を練っており、
チェックアウトしてすぐに向かったのがホテルの近くにある
「竹瓦温泉」で入浴だけだと100円、名物の砂湯が1000円。
彼は当然、砂湯を選び(朝早いせいかすぐに入れた)。
<砂湯は受付でやや短めの浴着(病院で着る検査着のようなもの)を
受け取って浴場に入り着替えてからは「砂かけ」さんの指示にしたがう>
木の枕を頭にして横たわると手の位置まで指示されて身動きできないように
スコップで温泉で温められた砂が全身に掛けられて15分。
額に汗が浮いてきて砂の重さが四肢を圧迫するせいか心臓がパクパクする、
どうりで受付で心臓障害がないか、血圧が高くないか聞かれたわけだ。
時間がくると「砂かけ」さんの指示でまず腕を上げてお腹あたりの
砂を払い、膝を立てて一気に立ち上がる。
砂湯の隣には温泉が湛えられた浴槽とシャワーを備えた部屋があって
砂と汗で濡れた浴着を脱いで、シャワーで砂を流し
上がり湯に漬かると一通りの工程が終わる。

朝からのきつい温泉で精力を使い果たした小生はややぐったりとしてしまった。
それから出来たばかりのショッピングセンターへ向かい
食料品でお土産を吟味することにする。
小生は「カボスぽん酢」と「アゴ出汁醤油」を
購入しただけで肉や魚コーナーで値段をチェックしたのみ。
朝の朝食が充実していたせいかお昼近くになってもお腹がすかないし
小生の願いで「イモ焼酎」のワンカップを探して数か所のディスカウントショップを
回ったけどもやはり大分にはイモは少なく麦が多い。

N氏はまだまだ温泉めぐりを続ける計画があったが
小生は「湯疲れ」のせいかややだるいので車で休むことにして
持参して眼を通さなかった雑誌を読みながらウトウトする。
約1時間ほどで別府湾を望むホテルの温泉を楽しんだN氏が戻り、
まだまだフェリーの出航には時間があるので最後の温泉にむかう。
ひと眠りした小生もなんとか1つくらいなら温泉に入れる、
夕方が迫っているせいか「夢幻の里・春夏秋冬」という
その奥まった温泉には車が2台のみ、
大浴場が落ち葉で埋まりかけて清掃中だそうで家族風呂に案内された。
その家族風呂は露天で、白濁した湯が岩で作られた湯船に溢れており
やや熱めの湯に入ったらさっそく汗が額にうかぶ。
もう若い時のように一日4湯などという無理はできない、
温泉に入るのもけっこうな肉体労働である。

出港の2時間前には並ばないといけないのでコンビニで
おつまみなどを買ってフェリー乗り場に着いたらすっかり
暗くなっていて先着の車が列をなしていた。
帰りはツーリスト・ベットが取れたのでカーテンを閉めて
気兼ねなく本が読めるかなと期待。
乗船後は往路と同じようにラウンジのTV近くに陣取って
ビールと焼酎の水割りを飲みながら九州を後にした。