月別アーカイブ: 2017年9月

紅葉を探して白馬大池へテント泊

秋の「涸沢テント泊」が中止になった代替山行が
最初は「火打山テント泊」になったものの前日に
「白馬大池テント泊」に変更になった。
理由は水が豊富な事と登行時間が短い事と
参加人数が4名から2名になったこともあっての
目的地変更のいきさつ。
人数が減って少々寂しい感じのするテン泊だったが
スケジュールが詰まっていたり休日を挟んだりと
現役の方がいるとけっこうな日程調整があるわけだ。

最初の予定よりも1時間出発時間を遅くして朝6時に
m馬場氏の運転する車で魚沼から松代、上越経由で糸魚川へ
さらに姫川沿いに北アルプス方面へ走ることになり、
「平岩駅」から「蓮華温泉」に向かって標高を上げて行く。
平日のせいもあってか対向車もほとんど無く
予定よりも30分ほど早く着いて荷物を整理していざ出発。
期待したカラリとした青空はやや薄雲がかかり始めた空に
変わりつつあって少し不安感がよぎる。

蓮華温泉

蓮華ジオサイトの案内

蓮華温泉

蓮華温泉ロッジ

ここで白馬岳と朝日岳と分岐

ここで白馬岳と朝日岳と分岐

歩き始めてすぐにリンドウの群生

歩き始めてすぐにリンドウの群生


「蓮華温泉」から「白馬大池」へ向かって登るのは
記憶が不確かだが初めてのような気がする。
下降に使ったのは記憶にまだかすかに残っているのだが・・・
そんな記憶も全く役にたたないような風景が現れて
なんともフレッシュな感じで登り始めた。
大型ザックの重さも夏の暑さが去ったあとなので
爽やか空気のなかで順調に歩けた。
どこの山にもあるような名前の「天狗の庭」という
岩と立ち木が織りなす天然の庭園からは
「雪倉山」と「朝日岳」が遠望できる。
ウメバチソウもそろそろ終わり

ウメバチソウもそろそろ終わり

ゴゼンタチバナの赤い実がたわわに

ゴゼンタチバナの赤い実がたわわに

シャジン

ヒメシャジン?

雪倉岳から朝日岳への稜線

雪倉岳から朝日岳への稜線

天狗の庭

天狗の庭

風雪に耐えた木々の幹が

風雪に耐えた木々の幹が

関東に住む山の友は同じ頃に「朝日岳」から「蓮華温泉」に
向かって下降をしていることだろうと思いながら
噴き出す汗をぬぐいつつあっけなく「白馬大池」に到着した。
まだお昼を少し過ぎたばかりのテン場には数張りのテントのみ、
早速テント設営を終えてお昼兼早めの宴会を開始した。
全く運が悪いのか、乾杯の途端に突然ガスが湧きあがり風が強くなってきた。
見えていた「小蓮華山」もすっかりガスの中に姿を隠し
風が強くなると気温がグングンと下がってきて10度を切ったので
止むを得ず「白馬大池山荘」に併設された自炊客と天幕客用の
休憩所に宴会の席を移して続きを始める。

雪倉岳にはまだ雪が残っている

雪倉岳にはまだ雪が残っている

サルメチール臭のする

サルメチール臭のするシラタマノキ

確かに紅葉は始まっている

確かに紅葉は始まっている

草紅葉の草原に

草紅葉の草原

チングルマの穂が揺れる

チングルマの穂が揺れる

白馬大池山荘とテン場

白馬大池山荘とテン場

誰も居ない休憩所でm馬場氏と四方山話しをしていると
次々に天幕利用の受付を済ます登山客が増え始めた。
そこで話しかけた女性グループが天幕設営を終えて
隣のテーブルに陣取って彼女らも宴会に参加、
東京から車で移動し栂池高原方面から登ってきて
テン泊を楽しむという妙齢の女性2人組と
翌日の「白馬鑓温泉」泊まりの話などで盛り上がる。
さらにこの夏に「雲ノ平山荘」に泊まった話などして
小生は彼女等が未知の地としていた新潟県の山、
雪山の特に奥只見地域のPRなどをして宴は続いた。

暮れなずむ小蓮華山方面

暮れなずむ小蓮華山方面

夕食は白米のアルファ米に熱湯を注いで15分、
さらに牛丼の素を湯煎してから注いで食べたら
気温が10度を下回って重ね着をしても寒かった体が
幾分温まってきたのでその勢いでテントに直行して
シュラフに潜り込んで就寝体制。

強風が治まったと思ったら今度は夜半に雨が降り出し
シングル・ウォールのテントが心細い。
何度も寝返りをする度に眼が覚めて熟睡は出来ない。
午前3時に近くに張ったテントから目覚めの音楽が鳴りだす。
本人はなかなか起きないで2分ほど鳴り響いてから止まったが
周りのテント泊の者にとっては迷惑な話だ。
それですっかり覚醒した小生はまんじりとせずに
小雨がテントを叩く音に心配の思いを重ねつつ
ついに4時にはガスに火を点けて朝食の用意、
昨夜の残った白米とインスタントの「蟹オジヤ」を混ぜて
啜りこんでから日の出を待つ。

テント越しにm馬場氏と出発時間を打ち合わせて5時半には
雨が止んだ頃合いを狙ってテントの撤収をした。
シュラフの表面は結露した跡が残って格納に苦労し
雨に濡れたテントやGシートは本来の袋ではなく
大型のレジ袋にねじ込んでなんとかザックに収納。

一瞬の晴れ間

一瞬の晴れ間

やがて雪倉岳方面にも朝陽が

やがて雪倉岳方面にも朝陽が

6時には一瞬ガスが取れて朝日が山々を照らしたのを
見計らって「小蓮華山」を越えて「鉱山道」経由で
「蓮華温泉」に下る予定で歩き出した。
なんと途中でガスが再び湧き上がって霧雨になる
止むを得ず雨具を着て歩き始めたが「小蓮華山」の手前で
雨脚が強くなり始めたので撤退を決定。
雨の中、「小蓮華山」のピークを踏んで
未知の「鉱山道」を歩くリスクよりも元に戻って
昨日の道を下ったほうが安全だろうとの2人の考えが一致。

濃いガスの中で名残の花が

濃いガスの中で名残の花が

驚くほどの草紅葉

驚くほどの草紅葉

せっかくの山を途中で下るのはなんとも不本意だが
視界もなく、足元が悪いので不慮の事故を考えると
撤退も前向きに考える事にして、気持ちを入れ替えて
およそ2時間と予測したタイムスケジュールに従って歩き始める。
途中で着たり脱いだりする雨具が何とも面倒だったが
雨具を着込んで蒸れる不快さと雨に濡れる衣類の冷たさの
せめぎ合いをなんとか耐えながらガシガシと下る。
貴重なお彼岸の2連休だからだろう、
登ってくる登山者の多い事に驚く。
軽装の人やテン泊だろうか重装備の人など
少なくとも30名ほどの人達とすれ違った。

駐車場は満杯状態で、路駐も多かった事象を見て
「蓮華温泉」登山口の繁盛ぶりに驚く2人であった。
それにしても今年の夏から秋にかけて天候が不安定な事で
予定が2転3転してしまった感があり
今回のテン泊も途中撤退の散々なものだったが
まあ無事に下山し旨いビールを飲める幸せを感謝!!

台風接近の隙間を狙って三倉山へ

台風が来なければ「涸沢テン泊」で穂高巡りを計画していたが
列島縦断予測の天気予報と秋雨前線の影響で
雨の中の岩場歩きリスクを避けたり、雨のテン泊は惨めなので
参加者の合意で中止した。

それでも土曜日はなんとか雨が降りそうにないので
苗場にするかそれともと考えていたらS太郎氏の提案で
彼が長い間訪問を躊躇していた「三倉山」に出かける事になった。
那須山の福島側に連なる山であるが一応1800mを越えた
それなりの山である。
R252を只見まで走ってそこから南会津を経て麓に向かうことに
なるのだが約3時間の移動になる訳で5時の出発になった。

登山口には明瞭な標柱もある

登山口には明瞭な標柱もある

町内のS氏と小生はS太郎氏の車に同乗して出発した。
大白川を過ぎる頃になったらガスが県境の山々に湧き上がり
なんかイヤな予感がしたのだが南会津に近づく頃には
高曇りで雨の降る様子はないので安心した。
ちょっと迷ったけれども新たに出来た登山口に到着、
神社の前の草地に車を停めて軽トラだったら充分走れそうな
林道を歩いて沢が始まる本格的な登山道に突入、
他の車が無かったのに沢の途中で単独行の男性を発見する。

朝の挨拶を交わしながら事情を聴いたら昨夜はそこでビバークしたらしく
三倉山からの下山時に暗くなって不安を感じて泊まったらしい。
それでも断熱シートを持っていたし恐らくツエルトも持っていたのだろう
単独でビバークとは勇気があることだなと思った。
時間の見積もりを誤ったことが原因だろうが・・・・

尾根に出たら旧道との分岐が現れた

尾根に出たら旧道との分岐が現れた

沢筋の石がゴロゴロした歩きつらい登山道はやがて尾根へ出るトラバースに
変わってすぐに旧道との分岐する尾根に出会う。
ここでほぼ1時間ほど歩いたので小休止、ここからはブナやナラが混生する
尾根道を歩くわけだが休憩を終えてすぐに先頭を歩いていた小生に
後を歩いていたS氏が「このキノコは」との質問に足元を見たら
驚いたことに「舞茸」が登山道のど真ん中に生えているナラの根元に・・・
まさに舞い上がる歓声を上げて写真を撮ったのちに有難く採取。
「アマンダレ」でも無いかねなどと話しながら歩いていたから
そのタイミングと云い全くの驚きだ。

この立派な舞茸は混ぜご飯と天麩羅になった。

この立派な舞茸は混ぜご飯と天麩羅になった。

涸沢岳ではなく空沢山

涸沢岳ではなく空沢山

やがて針葉樹の「クロビ」が目立つようになって
鬱蒼とした尾根道は湿度たっぷりの薄暗い歩行、
おかげで暑くはないが汗は運動量が多いからそれなりに流れる。
やがて「空沢山」に到着して小休止、「涸沢岳」ならぬ「空沢山」だね
などと軽口を口にしながらガスの中から見えてきた山頂方面に
向かって最後の登りをスタートさせたらあっけなくピークに到着。
実は山頂はさらなる奥らしいが標高はそのピークが高いらしく
1,888mの石柱と「三倉山」の印があったのでここで山頂到着として
ザックを下してお昼にする。
シャツを脱いで干したり、湯を沸かしたりするうちに薄日も射して
風も無く寒さも暑さも感じることなくゆったりと休憩する。

三倉山の山頂

三倉山の山頂

会津のツルリンドウは地べたを這う

会津のツルリンドウは地べたを這う

これでは誰にも会わないかなと思っていたら縦走路から数人の登山客が、
どうやら大峠方面から歩いて来たらしく彼らもお昼休憩になった。
我らは帰りの時間も気になったので下山の準備をして元の道を
辿りながら「キノコ、キノコ」などとつぶやきながら駆け下りる。
帰りには道の駅で有名な「南会津」のトマトを買って
台風の迫る魚沼へと急いだ。
root2

初秋の魚沼アルプス周回

こんなに晴れるなんて久しぶりだから
満を持して「大力山」から「一本杉」まで周回する事を思い立つ。
町内のS氏に連絡したら当日は10時から通院予約があるということで
参加できないという返事をもらいブログを見ていたら
珍しく土曜日が休みになったという記事を見つけて
R太郎氏にも声を掛けたら別の山を計画していたらしかったが
それならばと同行することになる。
その後S氏も「大力山」までなら一緒するということになって
7:00に登山口集合となった。

何時もの駐車スペースに着くとどこかで見たことのある姿が・・・
なんと1昨年この周回コースの基礎を開発した先達2名が
登山道整備(草刈り)に出かける準備をしていたので
ご挨拶をして途中でお会いすることになる旨を伝えた。
彼らは軽トラに乗って鳴倉山林道を「トヤの頭」からの
エスケープルートに向かって走り去った。

久しぶりにS氏、R太郎氏、そして小生が勢ぞろいで
「大力山」に向かって朝露に濡れた道を歩き出した。
このところの雨で道端にはいろんなキノコが大きく育っていて
「今年のアマンダレは・・・」などと話しながら
先頭を歩くS氏はクモの巣払いをしつつスピードをあげてゆくが
小生とR太郎氏は先の長いこともあってアイドリング程度で歩く。
先に着いたS氏が淹れてくれた珈琲をご馳走になって
すぐに腰をあげて「クロハゲ」に向かって歩き始める。

クロハゲの標柱

クロハゲの標柱

R太郎氏が「この辺のホツツジは赤っぽいな」などと感想を言いつつ
そろそろマムシがなどと話していたら気温の低い時間のせいか
朝日に温まった岩の片隅にトグロを巻いたマムシを数匹見かける。
「今日は獲るのはやめた」とR太郎氏は素通りして
かなりの好タイムで「クロハゲの頭」に到着した。
ここで3回目の水分補給しつつ歩いてきた登山道を見ていた
R太郎氏が登ってくる人を発見したが、到着を待たずに
すぐに「駒の頭」への縦走路へと突入。

ここからは最低鞍部に向かって下降を続けるが
夏の遊歩道祭りで歩いた時にはなかった倒木を2本跨ぎ
大きく育ったワラビが登山道を塞いでいるあたりをかき分ける。
いよいよ我らが登山道開発のお手伝いをした辺りに差し掛かると
草刈機のエンジン音がした。
またまた見覚えのある姿(H一三氏)を発見して挨拶を交わす、
今年の夏山の話(劔に登った事など)をした後に
登山道整備を続けておられる事への感謝の言葉を残して
涼しいブナ林の中を「駒の頭」へと登り切った。

駒の頭

駒の頭

さてここからはさらにもう一つの鞍部へと下降して
「トヤの頭」への登り返しが待っている。
鞍部から少し登り始めたらここでも鎌と鋸だけで作業を続ける
この登山道開発を始めた翁と遭遇。
しばし立ち話をした後に本コースの最大の急斜面を登るが
太陽が真上に差し掛かり暑さが本格的になった。
「トヤの頭」で小休止することにして行動食を口にしたり
融けかかったボトルの真水からスポーツドリンクを作ったりと
ほぼ核心部を終えた安堵にほっとしつつ最後のピーク目指して
再び重い腰を上げる。

トヤの頭

トヤの頭

「鳴倉山」との中間点あたりで出発時にお会いした2人の
先達たちが休憩しているところに出会う。
ここでも少し立ち話をしてさらに進むと「鳴倉山」への
最後の急登が待っていて暑さにふうふう言いながら登り切った。
丁度パラグライダーの連中が2台の車で到着したばかりで
飛ぶのに邪魔にならぬ場所でザックを下して
小休止を始めた頃になって漸く後続の登山者が現れた。
なんとO嶋氏であった、百名山を登り終え三百名山に挑戦しつつ
最近は膝を痛めたり自治会の役員等で山から遠ざかっていたらしい。
四方山話をしながら休憩を共にしてから最後の下りに取り掛かる。

鳴倉山

鳴倉山

ここから「一本杉」への下降もけっこう急斜面があって苦労する、
クモの巣を払いながら足元が不安定な急斜面で何度かバランスを崩しながら
ほうほうの態で「一本杉」に到着して「林泉庵」に向かって下降を始めたが
最後の最後に道を失ってヤブ漕ぎをしてしまい本堂の真横に出た。
休憩を含んで6時間の縦走は思った以上に快適であった。

一本杉の石仏

一本杉の石仏

晴れた日が続いたので大力山へ

山の友は小生を「登山靴フェチ」と云っている。
常用している登山靴のソールが減ってきたので張替に出そうかと思い
その代替え用にもう一足普段使いの登山靴は何がいいかなと
ネット検索中にたまたまヤフオクを見ていたら
このところ自分の足にマッチする「スポルティバ」の靴が
新古品で魅力的な価格にて出ていたのでポチってしまった。
数か月前にもやはり「スポルティバ」のオールドスタイルの
革製登山靴をポチってしまい(これは手縫いなので雪山用にするつもり)
このところネットで登山靴を買ってしまう暴挙に出ている。
それは「スポルティバ」の同サイズならば(たぶん木型が同じ?)
自分に合うという確信が持てたから・・・・

そんなわけで別途購入した「インソール」が届いたので
履き初めを「大力山」にしてみようと9月最初の日に
朝食後すぐに出かけた。
カメラには最近購入した「クローズアップレンズ」を装着して
ミヤマウズラとジンバイソウ等をもう一度撮ってみようとも思っていた。
もし上手く撮れたらマクロレンズは要らない

bbDSC_2042

ミヤマウズラ1

ミヤマウズラ1

ミヤマウズラ2

ミヤマウズラ2

ジンバイソウ1

ジンバイソウ1

ジンバイソウ2

ジンバイソウ2

山頂付近でネジリバナ

山頂付近でネジリバナ

ナツハゼ

ナツハゼ

雨上がりの登山道は少し滑りそうだったが新品のビブラム底は
グリップ力がまだ強くて安心できた。
久しぶりに晴れたので誰か登って来るかな思っていたら2組の登山客とクロスした。

さて台風接近で週末はダメだろうと思っていた天気が
思った以上に良くなりそうなんでS氏と約束して
モーニング珈琲を飲みに大力山詣でへ・・・
本日は一番古い「キーウェスト」の靴を履いて鉈鎌を持参、
先日の雨上がりに歩いた登山道に倒れ込んだ草や枝が邪魔だったので
少しでも歩き易くしようという魂胆だ。

いつもより30分ほどスタートをずらしたら
すでに登り終えた古老が降りて来た。
これで「クモの巣」払いが不要になって草刈りに専念できる。
爽やかな(やや涼しすぎ)秋風を受けながら珈琲を頂いて
2日連続の「大力山」詣でを終えた。