残雪たっぷりの浅草岳訪問

「大力山・友の会」岳友であるm馬場氏からメール、
好天が期待される「浅草岳」へのお誘いである。
小生はもちろん参加、R太郎氏とS太郎氏にも
メール転送したら参加とのことで総勢5名の参加を得て
新潟県警へ登山届をメールにて届け出た。
(これは初めての経験である)

放射冷却の31日の朝、5:30待ち合わせの予定で
小生の車に同乗するR太郎氏が拙宅に到着。
荷物を積みかえて入広瀬に向かうことになったが
途中から後続の車が2台、R252を併走して
いずれも大自然館までの同行となった。
(その一台はm馬場氏が運転する車だった)
すでに数台の車が停まっていて出発準備をしている。
我らも登山靴に履き替えたりスパッツを装着したり
先達の指示によってアイゼンも付けることになった。

恒例の出発前の記念写真を撮ってから
アイゼンの下でギュウギュウと快い音を立てて
早朝の凍みた雪の上を歩き始めた。
小生は自分の6本爪をR太郎氏に貸したので
久しぶりに12本爪のアイゼンを付けたわけだが、
なにしろ30代の頃に購入した旧いタイプのもので
やたらとベルトをグリグリ巻きつけるモデルで
その方法に手間取ったり途中でずれたりして
皆さんに迷惑をかけた、ごめんなさい。

嘉平与ポッチが見えた

嘉平与ポッチが見えた

振り返れば守門岳が

振り返れば守門岳が

今回のコースは残雪期のみに利用される
ムジナ沢とヤヂマナ沢に挟まれた尾根を歩くコースで
スキーやスノーシューなどのトレースがたっぷりとある
歩きやすい林間のアプローチである。
それでも途中からのブナ林での歩行は斜度もあって
1時間半ほど歩いて尾根まで出る頃には
かなり汗ばんで漸く小休止となった。
その頃には「嘉平与ポッチ」の象徴的な三角のピークが見えてくる。

北岳の広大な山頂部

北岳の広大な山頂部

嘉平与ポッチへの最後の急登

嘉平与ポッチへの最後の急登

いよいよ尾根歩きが始まるのだがアイゼンの効きはよく
次第に高度を上げると風景が変わってきて快適に歩みが続く、
次々に現れる展望に眼を奪われては立ち止まり
特に昨年登った「北岳」とその後方に位置する「鬼が面」の姿に
思わずタメ息を漏らしたり、後方を振り返って越後三山や
遠くに見えた妙高・火打の明瞭な姿に驚きもする。
「嘉平与ポッチ」への最後の急登に喘ぎながら
右手の大きく開いたクラックを避けてピークへ直登する
先行者の後を追ってたどりつくと眼前に「前岳」「浅草岳山頂」が
手の届く距離に迫ってきた。

ボッチの裏側はすごい亀裂が

ボッチの裏側はすごい亀裂が

前岳が迫る

前岳が迫る

漸く浅草岳山頂が

漸く浅草岳山頂が

稜線部はやや風が吹くものの寒くはなく
汗ばむ歩行中の体には丁度良い。
山頂を踏んで記念写真を撮ったあとは北側に少し下った
風の当たらない雪面にて各自がスペースを確保して
早めの昼食の準備に入った。
せっかく持参したのだからとスコップで雪面にテーブルと
椅子を作ろうとしたのだが雪が堅くて諦め
カンジキの上にムジナの毛皮を敷いて椅子とした。

パノラマ展望1

パノラマ展望1

パノラマ展望2

パノラマ展望2

眼下には田子倉湖が

眼下には田子倉湖が

山専ボトルから注がれた熱湯はその熱量も衰えず
カップ麺におにぎりの定番の昼食を楽しんだ。
昼寝できるほどの暖かさは無いものの
カメラを片手に各自全方位の風景を楽しんだ。
あれが燧ケ岳その隣が日光白根、北に眼を移せば
粟が岳、朝日連峰、越後平野の彼方には佐渡島のドンデン山。

後続者が続々と

後続者が続々と

次第に後続のスキーヤーなどが到着してきたので
早めに下山することにして荷物を纏めた。
下降もアイゼンは装着したままでガンガン下る。
続々と登ってくるのはスキヤーとボーダーが多く
その中に大力山でお会いしたことのある猛者スキーヤーは
ムジナ沢に滑り込んでから再び登り返して
最終的な下降コースを選ぶことなど話してから
豪快にシュプールを描きながらドロップして行った。

振り返ると嘉平与ポッチが

振り返ると嘉平与ポッチが

豪快に下ってゆく

豪快に下ってゆく

尾根から外れる地点で小休止した後に
一気にやや腐り始めた残雪を蹴散らしながら下る。
重そうなザックを背負った男女ミックスのグループと
かなり下のほうでクロスした折に
あまりに遅い登山時間だったので問うたら、
途中で天幕を張って楽しむとのことであった。
なんと最後部の女性は半袖姿で歩いている、
確かに駐車してあるあたりでは気温が高くなっていて
帰宅後のビールが恋しいと思う。
最高の天気で最高の展望を楽しんだ兵どもは
2台の車に分かれて浅草岳の麓を後にした。

まだまだ現役の12爪アイゼン

まだまだ現役の12爪アイゼン