月別アーカイブ: 2018年5月

大力山から黒禿そして笠倉へピストン

関東から沢山の山男・山女が訪問した。
11日は快晴の天気で空気も乾いているが
「オビカレハ」の幼虫(毛虫)だけが悩み、
2台の車に分乗した彼らを須原のスキー場の山頂部に案内し、
歩いて下りながらワラビを採ってもらう事にして彼らを降ろすと
ドライバー役の小生とリーダーのN島氏は先に小屋に帰って
ビールを飲み始めた。
(昼間のアルコールは久しぶり・・・)

夕方には新潟市から「手打ち蕎麦」を持参した
S籐氏が到着して旨い蕎麦を食べさせて頂いた。
ほとんどの人がアルコールを召し上がらない方たちで
N島さんが持参した佐渡の日本酒「金鶴・風和」は
そのほとんどを2人で飲んだような気がする。
実に喉越しの良い常温の日本酒はスルスルと
胃袋に落ちていった。

さて翌日は当初の予定よりも30分ほど早めの行動で
パンと果物などの朝食を胃袋に詰め込んでから
大力山の駐車スペースへ向かう。
先週、調査登山にご同行頂いたR太郎氏にも
ガイド役で特別参加をお願いしてあった。
草木の名前や蝶の名前などに造詣が深い彼がいれば
鬼に金棒で歩きながら知識を習得できる。

上の舟窪・緑のトンネル付近はチゴユリ満開

上の舟窪・緑のトンネル付近はチゴユリ満開

小さいけど優雅な顔立ち

小さいけど優雅な顔立ち

出発間際にも数台の車が到着して繁盛しそうな一日、
歩きながらタケノコを探したり花を愛でたりして
毛虫に占領された休憩舎にたどり着く。
休憩もほどほどにして先の長い黒禿への歩行を開始、
雪解けの遅かったあたりでは漸く「タムシバ」が咲き始めており
芽が出始めた「コシアブラ」などを摘み乍ら
四方山話しに花を咲かせながら見晴らし台までの急登に汗を流した。

まだまだ咲き始めます

まだまだ咲き始めます

先週はあまり咲いていなかった「アズマシャクナゲ」も
今週は多少は咲き始めたり蕾が膨らんだりしている。
快適な尾根道を終えると新緑が眩いブナ林に突入、
かなり色の白い「イワウチワ」が出迎えてくれて
急なブナ林を抜けると「黒禿の頭」に到着する。
後続のメンバーを待ってから「笠倉山」に向かうことにした。

ユズリハも蕾が膨らむ

ユズリハも蕾が膨らむ

一度、林道まで下ってから、まだたっぷりと雪が残っている
林道を少し歩いて「笠倉」への登山口に向かう。
今まで期待しても出会わなかった「ムラサキヤシオ」の
淡い赤い花が房になって咲く姿に漸く出会った。
知り合いのA達氏等が切り進んだ登山道は訪問者が少ないせいか
今までの登山道に比べるとやや灌木が伸びきっているが
山頂で「駒ケ岳」の全容が目の前に現れると
予想以上に長かった「黒禿」からの苦労が報われる。

笠倉手前はムラサキヤシオが満開

笠倉手前はムラサキヤシオが満開

赤みが増したイワウチワ

赤みが増したイワウチワ

登山道の真ん中にイワナシの花が

登山道の真ん中にイワナシの花が

オオカメノキも咲き誇る

オオカメノキも咲き誇る

駒ケ岳が真正面に

駒ケ岳が真正面に

隣には八海山が

隣には八海山が

思い思いに寛いで早めの昼食を摂り始める
暑くも寒くもない絶好のひと時であった。
やや霞んだ眺望ではあるが遠くの山々までも
見渡せて皆さんに喜んで頂いた。
早めに下降を開始することにして名残惜しい
「笠倉山」を後にしてガシガシと下りに取り掛かる。
多少のアクシデント(足をツリそうになった人が居た)
があったものの午後の気温が上昇する中
無事に登山口にたどり着いた。
日帰り温泉で汗を流すメンバーと
そこから真直ぐに帰るメンバーとが分かれて
登山口での解散となった。
小生は新潟市から参加したS籐氏の車に送ってもらい
まだ昼間の暑さが残るなかで荷物を整理し
早めのお風呂に入ってから冷たいビールを流しこんだ。
これで当分は初夏の山ともお別れかな・・・

GW最終日、大力山から黒禿へ向かう

黒禿への縦走路に咲くシャクナゲが見たくて
「大力山友の会」メンバーを誘って
GW最終日の5月6日、7時出発ということで
町内S氏の車で登山口に向かうも駐車スペースには
すでに数台の車が停まっている。
連休最終日は快晴の予報が出ているせいかもしれない・・・

すでに到着済のR太郎氏も一緒に
いっそう緑が濃くなった宝泉寺からの登山道を
歩き始めるとすぐに汗ばんできて長袖を羽織ったことを反省、
秋葉神社をすぎてすぐに半袖のTシャツ1枚になった。

GW前に1本杉で見かけて心配した「オビカレハ」の
幼虫が至るところの灌木に生息域を広げていて
歩いている真上からぶらりと降下してくる。
S氏は人間の気配を感じ取って急いで降りてくるのでは
ないかと推測していた。
ザックや衣類に張り付いて移動する為なのだろうと。

八海山も残雪は少ない

八海山も残雪は少ない


途中で2組の登山客を追い抜いて休憩舎で
S氏恒例の珈琲を頂いた後に黒禿に向かう。
例年、GW過ぎまで雪が残っているあたりには
辛うじて残雪の残滓があるものの雪解けは相当早い。
それでも雪解けの遅かったあたりには遅れて咲いた
タムシバの白い花がたわわに枝を震わせている。
背の高いコシアブラは採取を逃れて大きくなっていた

背の高いコシアブラは採取を逃れて大きくなっていた

ミツバツツジは満開

ミツバツツジは満開

盛んに飛び回っていたギフチョウ

盛んに飛び回っていたギフチョウ

急登を終えて尾根道に出ると爽やかな風が
頬を撫でて少しばかり汗がひく、
「全くムラサキ・ヤシオが咲いていないね」と
R太郎氏の言葉どおり数年前に出会った花の縦走路
と比較してみても花が少ない。
「アズマシャクナゲ」の花も確認できたのは
10個ほどであっけないほどであった。

漸く見つけたシャクナゲ

漸く見つけたシャクナゲ

例年に比べると勢いがない

例年に比べると勢いがない

尾根歩きを終えると黒禿への最後の急登と
その手前にあるブナ林が出迎える。
例年ならばこのあたりもイワウチワの群生や
豊富な残雪が出迎えてくれるのだが
雪は山頂に至る窪みに少し残っているだけだった。

このブナ林が快い

このブナ林が快い

白っぽさが目立つイワウチワ

白っぽさが目立つイワウチワ

山頂には登山口から2時間半で到着した。
途中で取った珈琲タイム等を考えたら2時間弱か
まあまあのタイムだろう。
しばし腰を下ろして談笑した後に下山に取り掛かる。
数組の登山グループとスライドしたのだが
初めての人達が多かったせいか、
だいぶ質問があったけれどR太郎氏が丁寧に説明していた。

下山時にはキョロキョロと山菜眼を巡らせて
他の人が採りそこなった「コシアブラ」の新芽を
レジ袋に採りながら快調に歩く。
なんとか正午前に自宅に着いて
GWの最後を締めくくった。

春の恵みを味わう

あまりの雪解けの速さに山菜採りが間に合わない、
「ゼンマイ」には手を出さないことにして10年あまり
それでも残雪の合間に顔を出す未熟な黄色の「蕗の薹」は
数回採取して「煮浸し」と天麩羅にして食べた。

「コゴミ」はたった1回だけれども畑のような場所で
たっぷり採って天麩羅、炒め物、サラダで味わった。
「ウド」は取りあえず自宅の庭に出たものを天麩羅、
油いためで食して山のものは1回2本のみ採取。
「コシアブラ」は近くのの場所にて多めに採って
関東に住む兄に送ったり、天麩羅、胡麻和え、混ぜご飯など
で十分に楽しんだ。

「木の芽」(アケビの芽)は知人から2回にわたって
4束ほど頂き、これも贅沢な食べ方をした。
(小鉢に山盛りにして削り節をたっぷりと)
「シオデ」は自分で採取したものを一握りほど採って
お浸しで頂いたが太くてアスパラ並はまだ出会わず、
「ワラビ」は出始めのものを味噌汁の実で使ったり、
これも削り節をたっぷりかけてお浸しで食べた。

さて昨日は知人の山林の様子を見にゆく途中で
所謂「アブラコゴミ」(一本コゴミ)の群生地に出会い
食べ頃サイズのものを一握り採取、
「アブラコゴミ」はお浸しで頂いた。

近所の家の庭には2ケ所、「山椒」の木があって
1軒目の家の木は雪解けが早くてすでに新芽が出ていたので
主に断わって袋に一杯採取し柔らかいところは
佃煮、やや硬い葉は「鰊の山椒漬け」を作った。
佃煮はかなり香りが強くピリリと辛い。
山椒漬けはもうすぐ味見の時期がくるので楽しみ。

庭先のウドはすっかり大きくなってしまった

庭先のウドはすっかり大きくなってしまった

昨年植え替えだアイヌ・ネギは順調に育っている

昨年植え替えだアイヌ・ネギは順調に育っている

5年物のアイヌ・ネギは今年も花が咲きそうだ

5年物のアイヌ・ネギは今年も花が咲きそうだ

今年のGWは天候不順だけれども
その前に好天が続いたのでいろんな山菜が一斉に出てしまった。

 

残雪の駒ケ岳を登る

昨年と同時期に訪問することになった「駒ケ岳」
m馬場氏から連絡をもらって同行者を募ったが
地元参加者は3名、関東圏から2名
さらに飛び込み参加の小生の友人がスキー登山を
するつもりで参加したのだが途中撤退という
とても賑やかなGW前半の出来事であった。

シルバーラインの夜間交通止めが解除されたということで
集合時間が少々前倒しのなったものの
小生は4時には起床して準備していた。
まあ、この時期の山であれば明るくなったら出発が基本
GW中の石抱橋付近の駐車状態を懸念したが想像以下の台数で安堵する。

関東圏(沼田市から1名、埼玉1名)からの参加者はすでに
到着済で出発準備が整っていた。
急いで登山靴を履いたりして出発してゆくスキーヤーの姿など
を横目で見ていた。
同行する山スキー予定のN島氏は同時スタートができず
(これが途中撤退の原因となる)
5名のメンバーはやや硬めの残雪を踏んで出発。
(途中でアスファルトが出ている場所にて
雪解け水が凍結しているのには驚く)

出発時の後姿

出発時の後姿

前方には中の岳、左手には荒沢岳が迫る

前方には中の岳、左手には荒沢岳が迫る

荒沢岳の岩稜

荒沢岳の岩稜

「道行山」に取りつく夏道の尾根への分岐点は
熟達者である「S太郎氏」が実に適切に判断して
沢筋から入り込んで杉林の左手から直登、
すぐに夏道の雪が溶けて乾いた登山道に出会う。
本当は雪の上を歩いた方が楽そうなのだが
雪がなければしょうがない、
まだ8時前だというのに夏道を汗を絞りながら歩く。

快調に急登を続ける

快調に急登を続ける

それでも関東圏から来た2人はイワウチワの花の
撮影に興じながら疲労感など見受けられない。
小生もアズマシャクナゲの花を見つけた時には
さすがにカメラのシャッターを切り続けたのだが・・・

やや白っぽいイワウチワが

やや白っぽいイワウチワが

開き始めたシャクナゲ

開き始めたシャクナゲ

タムシバとシャクナゲのコラボ

タムシバとシャクナゲのコラボ

タムシバの背景に駒ケ岳が

タムシバの背景に駒ケ岳が

夏道が露出した尾根道が終える頃には
豊富な残雪を湛えた「道行山」のピークが現れる。
ここで単独行の女性と出会うわけだが
この女性は本当は当日我らに同行する予定だったらしいが
前日に登ってしまい「駒の小屋」に泊まって下山してきたと
「群馬の人」とのことで関東圏から来られたお二人と
知り合いで談笑を交わしていた。

長い雪原歩きが続く

長い雪原歩きが続く

山頂が近くに見え始める

山頂が近くに見え始める

さて、ここからが長い残雪の雪原歩きで
幾つものピークを越え乍ら歩かねばならない。
最初は「小倉山」のトラバースが待っており
雪がある程度腐っているというもののスリップしたら
かなりの距離を滑り落ちて怪我はしないものの
登り返しに時間がかかりそうな注意ポイント。
そこを通過すればあとは「前駒」の急斜面まで
再び緩くて長い雪原歩きが待っている。
気温も上昇し雪も水分を含んでグサグサ、
アイゼンの下でダンボが出来はじめる。

前駒の急登を登り終えて振り返るとS太郎氏が追いついてくる

前駒の急登を登り終えて振り返るとS太郎氏が追いついてくる

「前駒」急斜面の直前小休止で話し合い、
ここ以降は山頂まで「各個」のペースで登ることになり
高速歩行の若者たちはガンガン登って行った。
小生は最後尾でスタートし右足の付け根あたりの違和感を
気にしつつ歩幅を小さくして登り切った。
残りは「駒の小屋」直下の急斜面を登れば
本日の小生の到達点は終了するのだ。

小屋直下のリッジと急斜面

小屋直下のリッジと急斜面

かなりの高度感がある

かなりの高度感がある

なぜかこの「駒ケ岳」に登ると山頂まで行かずに
小屋前の休憩場所で終わる事が多くなった。
雪が溶けて露出した角材の上に腰を下ろして
山頂に向かったメンバーを見ながら昼食を摂る。
風も無く気温も低くも高くもないので
Tシャツ1枚でも十分なほどである。
長野のハケ岳の麓から来たという単独行の男性と談笑し
北アルプスや八ケ岳などの岩稜帯が連なる山と
穏やかな稜線に大量の雪を湛えた魚沼の山々の
違いなどについて、長い間異なる環境下で登ってくると
結局どちらも捨てがたい魅力があるという結論に至る。

雪稜に人影が

雪稜に人影が

各個、自由に下降

各個、自由に下降

小屋の中で休んでいたS太郎氏も出て来て山頂に向かった
メンバーの帰りを待たずに下山するかなどと話していたら
雪稜に人影が見えてガシガシと下ってくる。
我らもザックを背負ってそのまま合流して
下山に取り掛かることにした。
アイゼンを付けたままだとやや不安定だけれども
小倉山のトラバースが終わるまで着脱が面倒だし
長い下りをお疲れモードで歩き続けた。

約9時間の行程を終えて石抱橋の袂にたどり着いた時は
暑さと足の疲れにヘロヘロ状態で、
早くビールを浴びるように飲みたいと切に思った。
ご同行の皆さまお疲れさま、ありがとうございました。