残雪の駒ケ岳を登る

昨年と同時期に訪問することになった「駒ケ岳」
m馬場氏から連絡をもらって同行者を募ったが
地元参加者は3名、関東圏から2名
さらに飛び込み参加の小生の友人がスキー登山を
するつもりで参加したのだが途中撤退という
とても賑やかなGW前半の出来事であった。

シルバーラインの夜間交通止めが解除されたということで
集合時間が少々前倒しのなったものの
小生は4時には起床して準備していた。
まあ、この時期の山であれば明るくなったら出発が基本
GW中の石抱橋付近の駐車状態を懸念したが想像以下の台数で安堵する。

関東圏(沼田市から1名、埼玉1名)からの参加者はすでに
到着済で出発準備が整っていた。
急いで登山靴を履いたりして出発してゆくスキーヤーの姿など
を横目で見ていた。
同行する山スキー予定のN島氏は同時スタートができず
(これが途中撤退の原因となる)
5名のメンバーはやや硬めの残雪を踏んで出発。
(途中でアスファルトが出ている場所にて
雪解け水が凍結しているのには驚く)

出発時の後姿

出発時の後姿

前方には中の岳、左手には荒沢岳が迫る

前方には中の岳、左手には荒沢岳が迫る

荒沢岳の岩稜

荒沢岳の岩稜

「道行山」に取りつく夏道の尾根への分岐点は
熟達者である「S太郎氏」が実に適切に判断して
沢筋から入り込んで杉林の左手から直登、
すぐに夏道の雪が溶けて乾いた登山道に出会う。
本当は雪の上を歩いた方が楽そうなのだが
雪がなければしょうがない、
まだ8時前だというのに夏道を汗を絞りながら歩く。

快調に急登を続ける

快調に急登を続ける

それでも関東圏から来た2人はイワウチワの花の
撮影に興じながら疲労感など見受けられない。
小生もアズマシャクナゲの花を見つけた時には
さすがにカメラのシャッターを切り続けたのだが・・・

やや白っぽいイワウチワが

やや白っぽいイワウチワが

開き始めたシャクナゲ

開き始めたシャクナゲ

タムシバとシャクナゲのコラボ

タムシバとシャクナゲのコラボ

タムシバの背景に駒ケ岳が

タムシバの背景に駒ケ岳が

夏道が露出した尾根道が終える頃には
豊富な残雪を湛えた「道行山」のピークが現れる。
ここで単独行の女性と出会うわけだが
この女性は本当は当日我らに同行する予定だったらしいが
前日に登ってしまい「駒の小屋」に泊まって下山してきたと
「群馬の人」とのことで関東圏から来られたお二人と
知り合いで談笑を交わしていた。

長い雪原歩きが続く

長い雪原歩きが続く

山頂が近くに見え始める

山頂が近くに見え始める

さて、ここからが長い残雪の雪原歩きで
幾つものピークを越え乍ら歩かねばならない。
最初は「小倉山」のトラバースが待っており
雪がある程度腐っているというもののスリップしたら
かなりの距離を滑り落ちて怪我はしないものの
登り返しに時間がかかりそうな注意ポイント。
そこを通過すればあとは「前駒」の急斜面まで
再び緩くて長い雪原歩きが待っている。
気温も上昇し雪も水分を含んでグサグサ、
アイゼンの下でダンボが出来はじめる。

前駒の急登を登り終えて振り返るとS太郎氏が追いついてくる

前駒の急登を登り終えて振り返るとS太郎氏が追いついてくる

「前駒」急斜面の直前小休止で話し合い、
ここ以降は山頂まで「各個」のペースで登ることになり
高速歩行の若者たちはガンガン登って行った。
小生は最後尾でスタートし右足の付け根あたりの違和感を
気にしつつ歩幅を小さくして登り切った。
残りは「駒の小屋」直下の急斜面を登れば
本日の小生の到達点は終了するのだ。

小屋直下のリッジと急斜面

小屋直下のリッジと急斜面

かなりの高度感がある

かなりの高度感がある

なぜかこの「駒ケ岳」に登ると山頂まで行かずに
小屋前の休憩場所で終わる事が多くなった。
雪が溶けて露出した角材の上に腰を下ろして
山頂に向かったメンバーを見ながら昼食を摂る。
風も無く気温も低くも高くもないので
Tシャツ1枚でも十分なほどである。
長野のハケ岳の麓から来たという単独行の男性と談笑し
北アルプスや八ケ岳などの岩稜帯が連なる山と
穏やかな稜線に大量の雪を湛えた魚沼の山々の
違いなどについて、長い間異なる環境下で登ってくると
結局どちらも捨てがたい魅力があるという結論に至る。

雪稜に人影が

雪稜に人影が

各個、自由に下降

各個、自由に下降

小屋の中で休んでいたS太郎氏も出て来て山頂に向かった
メンバーの帰りを待たずに下山するかなどと話していたら
雪稜に人影が見えてガシガシと下ってくる。
我らもザックを背負ってそのまま合流して
下山に取り掛かることにした。
アイゼンを付けたままだとやや不安定だけれども
小倉山のトラバースが終わるまで着脱が面倒だし
長い下りをお疲れモードで歩き続けた。

約9時間の行程を終えて石抱橋の袂にたどり着いた時は
暑さと足の疲れにヘロヘロ状態で、
早くビールを浴びるように飲みたいと切に思った。
ご同行の皆さまお疲れさま、ありがとうございました。