霊場・恐山へ(その2)秋田から八戸そして恐山

台風24号は未明に青森県を通過して
朝方少し風が強くなったものの雨も大して降らず
ゆっくりと朝風呂を楽しんで朝食を食べて
出発する頃には太陽が出て来た。

峠を越えれば岩手県に入るので
ガスの中にすっぽりと隠れている「岩手山」を
見ながら東北道に乗って「八戸駅」に向かった。
台風で首都圏の電車は大変だったようだが
10分ほどの遅れで列車は到着した。
台風一過の北寄りの強風が吹く中
一路、下北半島の太平洋側の道路をカーナビが選択して
右手に太平洋を見ながら2時間あまり走ってから
半島を「陸奥湾」方面に横断して「むつ市」に入る。

「むつ市」からは急に細くなった山道を走らされて
時折現れるお地蔵さんの石仏など見ていると
霊界に近づいたような気がすると皆で話していた。
やがて道路上に霊界の入口を示したような鳥居が
現れてこれが所謂「結界」なのかと思ってしまった。
峠を越えた山道は下りはじめて、
漸く視界が開けたらそこは「宇曾利湖」に隣接する
「霊場・恐山」であった。
入山料500円を払っていよいよ地獄めぐりと
極楽めぐりの散策が始まった。
小雨と風はいつのまにか止んだものの
灰色の雲の下に広がった恐山はやはり霊場の雰囲気が色濃い。

三途の川に架かる橋は渡れず、まだ渡るには時期早々だけど

三途の川に架かる橋は渡れず、まだ渡るには時期早々だけど

荒涼とした風景は温泉が出る源泉近くにありがちな
ものだと認識しているので驚きはしないが
まあ、観光スポットとしてよく整備されている。
まだ「あの世」には行くつもりはないし
「地獄」にもお世話になりたくないので
一応、訪問者として歩き回り、最後の「宇曾利湖」の
湖畔が「極楽」ということなのでしばし佇んだのちに
境内の中にある温泉に入ることにした。
(恐山訪問の大切な目的がこの温泉に入ることでもあった)

この手ぬぐいと草鞋はイタコに呼ばれた霊が彼岸に無事に帰れるようにとのプレゼント・・・

この手ぬぐいと草鞋はイタコに呼ばれた霊が彼岸に無事に帰れるようにとのプレゼント・・・

この風車は恐山のシンブルかな

この風車は恐山のシンブルかな

賽の河原の周りにはいろんな地獄があった・・・

賽の河原の周りにはいろんな地獄があった・・・

感激の恐山の境内にある温泉、良い湯だった

感激の恐山の境内にある温泉、良い湯だった

「むつ市」のビジネスホテルに宿をとってあって
その夜は街の飲食店で地元の美味い海産物でもと思っていた。
ホテル・フロントで事前に印刷してあったお店の名前と地図を
元に情報収集したら第一候補の店は改装中で休業中、
それではと3つほどある候補の店を廻ったけれども
月曜日ということなのか全てがお休み。
ここで最長老の兄の感(彼も神田界隈の飲み屋で鍛えたのんべい感が強い)
に頼って入った店がビンゴで、女将さんが一人で切り盛りしている
小さな店であったが小鉢と云い、刺身と云い、煮魚も美味い。
最後には烏賊のワタで味付けをした
「烏賊鍋」とその後の雑炊が実に旨い。
結局我らだけの宴会は3種類の日本酒などを味わいながら
「むつ市」の夜は大いにもり上がった

むつ市と東通村の酒

むつ市と東通村の酒

お通しで出た「アミタケ」(イグチ系)の煮物

お通しで出た「アミタケ」(イグチ系)の煮物