本沢温泉から硫黄岳往復(1)

このGWに神奈川に住むN島氏の中学時代の友人が
須原を訪問しその折に「本沢温泉」でバイトをする旨の
話をしていたが無事に採用されたようなので
久しぶりの「八が岳」でもあるし
初回の勤務期間内(最初は試用期間だという)に
N島氏と一緒に表敬訪問することにしていた。

平日は会社勤めのN島氏との同期をとる為に
週末にかかる金曜、土曜の日程を組んで
魚沼を金曜日の早朝に発つ予定でいたが
天気が思わしくないので硫黄岳登山は翌日にして
当日は「本沢温泉」までのお大尽山旅ということにし
お昼頃に「松原湖」集合というこにしたわけで
まあゆっくり目の出発になった。

小生の車では林道の最終地点まではむりなわけで
彼の車に相乗り予定で待ち合わせ場所としての
立派な「町営駐車場」に小生の車を乗り捨てて
N島氏のハイパワー4Wで林道の最奥まで走った。
(停めてから回収するまで小生の車1台だけの駐車場)
すでに小雨が降りだしており近年には珍しく
最初から雨具を着てさらに傘をさして歩き始めた。
1週間ほど前にギックリ腰もどきのアクシデントに
見舞われて完治していない体での歩行は辛かった。
N島氏が後方から見ていても歩き方がヘンだと云う、
それでも緩い林道歩きのような1時間ほどの歩行で
助かった。

小雨が降る中での視界には唐松林と
新緑のダケカンバが濡れそぼって鮮やかに
広がっていて雨の中での歩行であるにもかかわらず
さほどの悲壮感はない。
ほぼコース案内どおりの時間に「本沢温泉」に着いたら
小屋の窓から「T野君」から声がかかった、
チェックインをすませばまずは温泉である。
乾燥室に濡れた衣類や雨具を吊るして
予約してあった最上級個室に案内された。
山小屋の個室なのにテーブルが鎮座している、
当初は3名の予定であったが一人減ったので
十分すぎるほどの個室に大満足。

小雨の瑞々しい碧の中に鎮座する本沢温泉

小雨の瑞々しい碧の中に鎮座する本沢温泉

内湯はやや赤みがかった湯で今までの経験だと
奥塩原や赤湯の泉質に似ている(赤みは鉄分ではない)
それでもタオルはすぐに赤茶けた色に染まり
ダイナミックに引かれた源泉は土砂まで運んでくるのか
足元はややざらついていたが湯加減は最高で
早めの温泉を楽しんだ後は飲むしかない。
唯一灯油ストーブが燈っている「談話室」で
持参した500缶のビールと携帯缶に入れた
ワインをちびちびやりながら夕食時間を待つ。

湯気でレンズが雲ってしまったが内湯で寛ぐ魚沼の民

湯気でレンズが雲ってしまったが内湯で寛ぐ魚沼の民

当夜は6人の関西から来たと思われる(関西なまりの会話)
熟年グル-プ、さらに男女カップルが2組、
それに我らの2名という少人数の夕食になった。
嬉しいことに揚げたての熱々魚フライが旨かった。
味噌汁代わりのキムチ鍋風が気温10度以下の
1500mの温泉山小屋には有り難い料理である。

貸し切り状態の談話室

貸し切り状態の談話室

夕食後にもう一度温泉に浸かって
「談話室」で夕食の後片付けを終えた「T野君」も
加わってN島氏が持参した赤ワインを開ける。
アルバイトの応募経緯や今後の勤務スケジュール、
さらには来年の海外トレッキングの話で盛り上がり
消灯時間の8時を越えても飲み続けていたら
一度消えた灯りが「談話室」だけ燈った。
マネジャーの粋な計らいとみたがそれでも9時には
重い腰を上げて山小屋とは思えぬ寝具に潜り込む。